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自衛隊活用論の行き着く先=筆坂氏の自衛隊論について( 染谷さんへ)

2006/06/02 風来坊 50代 自営業

 筆坂氏は『日本共産党』の「皆無の政権担当能力」の中 で、共産党はいかなる侵略があっても自衛隊は使いません。… …そして、自衛隊が災害救助で活躍しているところでも行って 、堂々と「自衛隊反対」というキャンペーンを張ればいいので ある、と書いている。
 これは、安保解消前の自衛隊活用なる不破指導部の見解の行 き着く先を示している。安保条約は日本を守るためのものでは なく、アメリカ帝国主義の支配と侵略のためのものであり、こ の条約が存在する限り、自衛隊はアメリカ従属下の反動的軍隊 であり、戦争の原因は日米支配層自体が作り出したものにすぎ ないというのは、61年綱領の立場に立つ限り疑問の余地はなか った筈です。安保条約解消前の自衛隊活用の立場に立つ新綱領 は、戦時国債に賛成したドイツ社会民主党と同様の改良主義に 陥っていると言うしかない。
 次に自衛隊が災害救助で……だが、地震や災害のの度に自衛 隊が派遣されるのは、これに大規模で組織的に対応できる組織 が自衛隊しかないからにすぎない。自衛隊は軍隊であり、その 目的は戦争である。自衛隊にとってそれは副次的な任務にすぎ ない。
 本来ならば、災害救助のための大規模な組織を(自衛隊の救 助隊化も含めて)主張すべきなのに、この論法は詭弁と言うし かない。
 権力の暴力装置としての軍隊の役割についての認識さえない 筆坂氏を中央委員、幹部会員、政策委員長にしてきたのは、共 産党指導部の責任だと思いますが。