私は、以前マルクス・エンゲルスの芸術論の著作を読み
ました。彼らは、「社会主義リアリズムは、かくあるべき。」
とか「労働者文化は以外は、すべて敵である。」と言った皮相
な決め付けをせずに、当時の文学の中から、真のリアリズムが
社会の実態や流れから現れているのとを指摘しています。レー
ニンも、「青年同盟の任務」でもプロレタリア文化の唱えてい
る論者に少しだけ指摘しています。
うたごえ運動や演劇運動、写真運動などの活動家は、この著
作に依拠して現代の労働者層の変化に応えた創造をすることで
す。これらの運動は、まだまだ発展途上であり、過渡期です。
日本の左翼文化は、日本共産党や社民党、新社会党、新左翼
を含めて「古きよき時代の音楽こそ、普遍性を持っている。」
ことや「J-POPやモーニング娘、ジャニーズなんかのミー
ちゃん・ハーちゃんの大衆音楽は、利益第一主義かつ退廃であ
り、ブルジョア文化の一翼を担っている。」、「演歌も、所詮
は退廃音楽だよ。」と労働者や大衆に切り崩しをしていますが
、成功はしていません。
長尾淳三前東大阪市長や中西五洲全日自労元委員長は、演説
や著作でジョンレノンの「イマジン」を取り上げます。このこ
とは、代々木の中央委員会の情報しか信じない活動家が汲み取
ることです。
今年の赤旗まつりの出しものは、相変わらずデュークエーセ
スとかきたがわてつなど昔なつかしいユニットやうたごえ系ア
ーティストが主流です。結局は、日本共産党流の癒し文化を広
げれば、無党派からソッポを向かれます。