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第二次世界大戦と資本の真実、戦争の論理と本質について

2006/06/27 寄らば大樹の陰 60代以上 苦闘するフリーター

 第二次世界大戦がアメリカを先頭とする民主主義・自由 主義陣営の国々とドイツや日本のような全体主義独裁国家枢軸 との間の戦争だった思い込んでいる方がこのサイトにもおられ ると思う。
 もちろん私自身はこの戦争は世界の覇権をかけた帝国主義戦 争に、スターリン主義国家ソ連を巻き込んだ形での民衆不在の 不毛な世界分割戦争だと思っているが、最近見た映画や出版さ れた本を読んで、近代戦争における資本のあり方によりその感 を深めた。
 さて、統計によると、戦時捕虜を含め第二次世界大戦におい て、ナチス・ドイツが強制連行して、労働を強制した外国人の 総数は約800万人、この中には役立たずになり収容所のガス 室に送られた人や、4才以上の子どもたちも含まれる。
 国別には、ソ連の285万人、ポーランドの169万人、フ ランスの126万人、そして同盟国であるイタリアからも71 万人などである。
 ナチスが強制収容したのは、ユダヤ人やロマの人々だけでは ないのである。
 ではこれらの人々はどこで働かされたのか?
 もちろんフォルクスワーゲンなどドイツ企業が中心なのだが 、驚かされたのはこの戦争中、イギリスのロールス・ロイスや アメリカのフォード、クライスラーなど、いわば「敵国企業」 資本が、ナチスの政権登場以前から敗戦まで、そして現在も、 ドイツ国内で生産を続け、敗戦までこれら強制連行労働者を強 制動員して働かせていたと言う事実である。
 あの数千万人の人々の命が失われた過酷極まるヨーロッパ戦 線で、実はイギリスやアメリカの大資本は、ナチスの庇護の下 に、何事もないないように外国人労働者を働かせ、大儲けして いたと言うことなのだ。
 またマイケル・ムーア監督によると、第二次世界大戦中「コ カ・コーラ」はさすがにコーラの売り込みを止めていたそうだ が、その代わりにあの「ファンタオレンジ」を「ナチスご用達 の飲料」として開発し、ドイツに売り込んだのだそうである。
 資本の論理のなんという恐ろしさか、資本は戦争や民衆の屍 すら材料にして儲けるものなのだ。これでも資本に「適切なル ール」をお願いするのか?
 グローバル化が更に進んだ今、大資本・大企業は虎視眈々と 私たちの隙を狙っている。
 改憲と言うことは、自衛軍を持つと言うことは、実はこのこ となのである。
 これでもロールスロイスに乗りたいか、コカコーラを飲み続 けるか。
 あなたはこれでも、黙って資本家や自民党の言うことを聞き 信じるか? このことが今、問われているのである。