24回大会で決められた新しい綱領を読んだ。
マスコミが共産党という名前を残すかどうかを関心事にしていたので、まずその事を見たかった。名前はもちろん、社会主義未来像もしっかりと書かれてあった。その部分だけがあまりにも、昔懐かしい表現でびっくりしたくらいだ。
「帝国主義・資本主義を乗り越え、社会主義に前進することは、大局的には歴史の不可避な発展方向である」
「原則としていっさいの強制のない、国家権力そのものが不必要になる社会、人間による人間の搾取もなく、抑圧も戦争もない、真に平等で自由な人間関係からなる共同社会への本格的な展望が開かれる」
まるで、「空想から科学へ」を読んでいる錯覚に襲われる。
党員の皆さんは、本当にこんなことをまだ信じているのであろうか。私の知り合いの党員たちはもうほとんど社会主義など信じていないようにみえる。このことについて、まったく議論がなかったのだろうか。不思議でならない。