筆者は社会主義をどう考えているのだろうか。私が今まで考えていた社会主義は、生産手段の社会化をブルジョアジーからプロレタリアートの手に移すこと(今風に言えば、民間から官へ)だ。
綱領でも「生産手段の社会化は、経済を利潤第1主義の狭い枠組みから開放することによって、人間社会を支える物質的生産力の新たな飛躍的な発展の条件をつくりだす。」
しかし、同時に市場経済を評価し、私有財産を保障している。「共産党宣言」で、「共産主義を特徴づけるものは、所有一般の廃止でなく、ブルジョア的所有である」と云っているが、筆者の言う私有財産保障という概念はどっちのことをいっているの?例えば、ビル・ゲイツの私有財産なんかをどう考えるの?
そういう問題は「日本社会にふさわしい独自の形態の探求が重要であるが、生産者が主役という社会主義の原則」(もう階級という観点はなくなったの?)という点だけから考えるなら、もうマルクス・レーニン主義という旗は降ろして、共産主義という旗だけ持っているわけ?そんな何もわかっていない状態で、どうして「生産手段の社会化が新たな発展を生み出すなんて言い切れるわけ?
わからないなあ。