共産党が「平和共同候補」運動への参加を事実上拒否したことについて、シンタロー様(5.28 党員投稿欄)から私の投げかけ(5.27一般投稿欄)に対して大変丁寧なご返事をいただいた。
まず、シンタロー様の誠意と具体な事例につき深く御礼申し上げたい。
(1)平和共同候補運動参加は党規律違反らしい
シンタロー様のご返事で驚いたのは、党員が平和共同候補運動に参加することは24回党大会決定からすれば、規律違反と扱われるだろうという点である。新しい綱領では、当面一致する点での連合政権づくりが触れられているのだが、ずいぶん窮屈でしかも情勢の変動性に対応しづらい、党指導部と組織システムの様子を感じた。
その意味では、シンタロー様のような誠意あるご返事をすること自体大変な勇気のいることと推察される。
(2)私のいう自公共路線について
シンタロー様は、現在の共産党の政治路線について、私が「自公共路線」とすることに異議を唱えられた。もとより、私も確信をもって、この見方をしているわけではないが、来年の参議院議員選挙でどのように戦うかを活憲の観点で見たときに現在の路線の問題性を考える表現としてお受け止めいただきたい。
私が、自公共路線というのは、「共産党が主導する連合政権は無理だから、自民党ー公明党の連立与党の政府を前提とした野党となり議会で存在を継続させる。そのために、天皇制や自衛隊などについては、右にウイングを伸ばす。護憲平和のたたかいも市民運動のレベルに留める」というものである。
そのため、よほど周囲からの強い要望か(例:参院沖縄地方区)、小選挙区や参議院地方区で全区で党公認候補をたてることで、共産党が主導しないかたちでの政権交代の発生を防ぐというものである。
議会内で原則審議拒否をしないのは、自公がしきる議会で発言することでアピールすることができるということなのではないか。しかし、審議拒否も上手に使えば、法案だけでなく国会のひどい運営自体の問題を国民に理解させる、という事態もあるのではないだろうか。長時間発言や牛歩戦術も少数派の闘い方として、共産党自身が活用してきたはずである。
多くの点で、シンタロー様と私の意見に一致するところがあり、今後とも来年の統一地方選、参院選をどのような機会にするかなど、お教えいただきたく存じます。