共産党が7月6日、7日と共産党が第2回中央委員会総会(
2中総)を開催した。滋賀県知事選挙、東大阪市長選挙で非自
公候補が現職を破り、北朝鮮が7発ものミサイルを日本の方角
へ発射した直後のことである。
2中総では、次の積極的な内容がみられる。
(1)北朝鮮ミサイル発射に抗議したこと(日朝平壌宣言復帰
論が前提だが)
(2)日本内外の情勢の展開、特に小泉「構造改革」路線や対
米従属の深化と破綻そして、憲法、教育基本法「改正」、社会
保障解体をめぐる危機の継続を分析したこと。
(3)「政策と計画を持った、支部が主役」の具体的な進め方
を示したこと。そこでは、地区委員長アンケートをもとに、国
民との日常的結びつき、支部の自主性の尊重、長期的な視野で
の努力が重視されていること。
(4)筆坂氏への非難、平和共同候補運動への名指しの攻撃が
みられないこと。
(5)常任活動家の健康問題を採りあげたこと
しかしながら、重大な欠点もある。
(1)9条改憲阻止においては、「九条の会の市民運動を拡げ
て国民過半数が反対するようにすればよい」として、そもそも
9条改憲を発議しない国会づくりへの言及がない。
(2)統一地方選挙においては、首長選挙、道府県・大都市議
員選挙での活憲護民の統一候補の追求について言及がない。共
産党の伸びだけが課題とされている。滋賀県知事選挙の結果へ
の評価もない。
(3)参議院議員選挙では、「共産党の議席が伸びるかどうか
」が争点とされ9条護憲派議員を増やすことには言及がない。
(4)なぜ、党員や常任活動家が国民から遊離したり、精神的
に疲弊するかの分析が不十分。1999以後の自公連立政権を前提
とした「たしかな野党」路線、その現れでの政策右傾と国会選
挙での機械的立候補、組織の独善的非民主的閉鎖体質 により
、心身共に疲弊してゆく彼らの姿は痛ましい限りであるのだが
・・・。
皆様、いかがでしょうか。