たとえば、大衆から絶大な支持を集めているハードロッ
ク。
しかし、何故か共産党や左翼の多く方々に毛嫌いされていま
す。
そこで「ロックなんて音楽じゃない」と思っている共産党や
左翼の多くの方々に、分かりやすくロックについて解説してみ
たいと思っています。
音楽は聴いて感じるものだから理屈なんていらないというの
が普通なのですが、ここでは理屈で行きたいと思います。
最近、NHK BS2でレットチェッペリンやローリングストー
ンズなど往年のハードロックの演奏が放映される機会が多いよ
うです。
NHKは、多くの視聴者の客観的ニーズを反映させた番組を放
映しているいい傾向だと思います。
このハードロックの演奏を「喧しいだけだ」とか、「めちゃ
くちゃに演奏しているだけだ」と言う人がいます。
そのような発言は、ハードロックに限らず、音楽というもの
を客観的に認識してない証拠といえるでしょう。
さて、このハードロックの演奏は、実は一回一回、かなり正
確な演奏を繰り返している場合が多い演奏なのです。(即興性
は、ジャズに負けます。)
正確な譜面化をしないのがハードロックの特徴ですが、ドラ
ムやベース、ギターは寸時としてリズムを崩しておりません。
また、ペンタトニックやブルーノートで刻むハーモニーとし
てのギターソロも早弾きのテクニックを駆使した名演奏で、ギ
ターを志す人が誰もが弾けるものではないのです。
ボーカルの声量も普通の人では到底届かないオクターブまで
発しながら唄っているのです。
人間の気持ちの表現は多様です。
ロックという音楽の出現は、怒りや苦しみ、喜びや嬉しさの
表現の多様性を私たちに膨らませてくれました。
電気音のギターの響き、バスドラムやベースの低音の唸りと
いったものが、これまでなかった怒りや苦しみ、喜びや嬉しさ
といった若者の気持ちの表現を多様にしてくれたのがロックの
魅力なのです。
これは、クラシックの演奏家の方に聞いても同じ解説をなさ
ると思います。