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史的唯物論に確信を 2 (灯台守殿へ)

2006/08/19 土方副長 20代 学生

 共産党では「史的唯物論に確信を持」たねばならないとの「教育」が施されています。
 この点につき、前回(8月1日)、投稿をさせていただきました。
 おおまかには、「史的唯物論」と「レーニン主義的党運営」(民主集中制)によって「科学」に名を借りた「カルト宗教的な党運営」がなされているのが現実ではないか、というのがその投稿の内容です。

 この投稿につき、灯台守殿より、賛同をいただきましたので、返信させていただきます。
 まず、大変勉強になる投稿をいただきありがとうございました。
 科学と宗教の違いは「反証可能性」にあります。
 史的唯物論について「科学的実証は不可能」だという指摘は、まさにその通りです。
 そして、マルクス理論は「人権」をブルジョワジーのものとして、敵視している面があります。
 やはり、マルクス主義(科学的社会主義)は、人権を尊重する考え方と矛盾するのではないでしょうか。
 それゆえ、共産主義国家では、粛清や表現の自由の抑圧などの人権侵害行為が平気で行われるのでしょう。
「真実はひとつ」であり、真実か否かの解釈権を党中央が絶対的に握るという手法は、多様な価値観のあふれる社会を否定しかねません。
 やはり、中央が絶対的な権限を握る独裁政党である共産党が、権力を握った共産主義国家で起きる、多くの誤りには理由が有るのでしょう。
 階級闘争史観に立つため、「日和見は利敵行為とみなされ」「多くの人々が犠牲にな」ったという指摘も、世界および日本の共産党における歴史的な事実であります。
 「民主集中制は民主主義とは無縁であり、決定に従うことを求め、論争を打ち切ってしまう、強制システム」であるという見解にも賛成いたします。

 共産党は、民主集中制という党内独裁を、党外におしつけるものではない、という見解を示しております、
 しかし、党内に「表現の自由」が保障されていない政党が政権をとることは、一般社会に生きる者の「表現の自由」、「言論の自由」にとっては脅威に感じられてしまうのです。

 最後に、私は労働者階級の一員として、大企業の搾取には反対です。
 また、営利企業である大企業から、政治献金を受け取って行う政治というものは、事実上「わいろ政治」に近いものだと考えております。
 この点では、日本共産党の「政策」を支持しています。
 しかし、日本共産党の持つ「体質」を支持することはできません。 私と同じように感じている有権者が多いからこそ、共産党は各種選挙で伸び悩んでいるのではないでしょうか。

 「科学」の党の皆様には、御一考いただければ幸いです。