反論させていただきます。右翼左翼ではないつもりの小
市民です。あなたの言われるように、共産党は、階級闘争を戦
うための軍隊的組織であることに賛成します。軍隊的組織であ
る以上強制が必要である、と言う論理に同意します。また、民
主と集中は矛盾した概念であることも同意します。
従って、共産党には民主集中制が必要であると言う論理は成
り立ちます。そこで、現実的には、ホーチミン、カストロ等を
除きスターリン、毛沢東、金日成、ポルポト、等、”対立者に
対する粛清”権力争いは絶えませんでした。何がそのようにさ
せたのか考えてみたことがおありでしょうか。何かそこには論
理的誤りが有るとは考えませんか。
マルクス理論には軍隊的組織を必要とする論理があります。
階級闘争を目指しているからです。あなたの言われるように、
唯物史観的によれば、労働者と資本家は階級的対立する関係と
言うことに成ります。
インドのカースト制は良く知られています。ヨーロッパ世界
では支配するものと支配されるものが明確に区別できるかもし
れません。アジアはどうでしょう。日本的武士支配体制を除き
、あとは文化的後進性でしょうか。
唯物史観は哲学です。科学では有りません。歴史は科学的に
記述されるべきです。哲学は実証性の無い単なる論理です。”
空想から科学へ”、マルクスの時代、そして現代西欧の科学観
でも、残念なことに科学と哲学の概念が明確にされていません
。科学は哲学的知識体系より生まれてきましたが、実証的科学
的知識体系は哲学から自立すべきだと思います。マルクス哲学
的社会科学は、科学では有りません。哲学です。人間の社会は
現代的には、文化人類学的に解明されるべきですし、一部の心
理学的解明にたよらざるを得ない状態です。
あなたの言われる唯物史観は科学ではないのです。企業の中
では経営者(資本家)と労働者は営業利益を分け合う関係で、
対立でしょうか。企業は利益を出すために、互いに切磋琢磨し
て競い合います。しかし、時に、談合等で市場を独占しようと
します。現在、日本の資本市場では、これは独禁法違反で犯罪
となります。
国内市場経済から国際市場経済に成りました。労働者は貧し
い国の労働者も労働者であり、豊かな国の労働者も労働者です
。あなたの言われる、独占資本は、巨大な富を持つ目に見えな
い資本家ですし、老後のために残してある僅かな私の投資信託
でも在ります。機関投資家と呼ばれる年金機関も含まれます。
労働者として括られる側も、資本家と呼ばれる側も矛盾があ
ります。マルクス理論の言う階級とは一体何なのでしょうか。
民主性国家では支配されるものと支配するものの関係は、マル
クス理論的には曖昧です。民主制国家では、その主人公は国民
と言うことになっています。国民は、その意思表示によって、
法律を作り、財産権の範囲を規制できる能力を保証されていま
す。
正しい論理によって社会運動を組織できれば、国民の力は社
会全体を変革する力を思っている筈です。
現代社会の中で中小企業の親父さんを資本家として叩く事は
、余り意味はありません。むしろ、目には見えない巨大な資産
を持ち、世界を蔭から動かす人々や、哲学(宗教、倫理等を含
め)的倫理を正義(本当の科学には正邪は無い)として、自身
や組織の利益を優先させる人々を論理的に明らかにして、社会
的規制を行なうことです。
共産党は正義ですか。正邪は倫理です。
国家の壁を超えて、世界的運動体を作るべきです。イデオロ
ギー(哲学)と言う論理ではなく、実証的科学(自然科学的、
確率を含めて)を土台にした社会運動によってのみ、未来社会
を夢見ることが出来るのではないでしょうか。8/22灯台守