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「日本共産党への手紙」余話

2006/08/12 有田芳生 50代 文筆業

 風来坊様の質問へのお返事です。
 「加藤哲郎論文と藤井一行論文に宮顕は激怒」かどうかは不明です。しかし、宮本顕治氏本人が「前衛」に批判原稿を発表したことから判断して「そうだったのだろう」との推測はできます。ただし、常任幹部会で議論されたかどうかはいまでは疑問に思っています。筆坂秀世氏に在任当事の実情を詳しく聞いたところ、「議論などほとんどない」とのこと。90年でも同じような実体だったのではないでしょうか。
 「その編集をした有田芳生を査問し、除籍した。党員である、その出版社社長を査問し、党員権6ケ月間停止処分にした」。前半は事実です。しかし橋田さんの処分については間違っています。わたしと同じく除籍です。
 「その事実上の企画・編集者であった、石井郁子中央委員(当時)・元衆議院議員の夫を査問し、除名処分にした」。これは事実ではありません。どこからそんな物語が生れるのでしょうか。あの企画はわたしが提案し、橋田さんが「いいじゃない。やろうよ」と実現してくれたものです。企画に関わったのは、実務担当の女性編集者を加えた3人だけでした。 
 先の投稿でも書きましたが、当事わたしは石井さんのご主人とは面識がありません(のちに一度だけどこかでご挨拶をした記憶はあります)。「日本共産党への手紙」にまったく関係のない石井さんのご主人が何らかの理由で査問、除名されたかどうかは、知る由もありません。
 なお、のちに出した「日本社会党への手紙」も同じ制作経過です。ついでにいえば、上田耕一郎さんへの相談はわたしが勝手に行ったものでした。ネット上でこの記述を見た数年前、「れんだいこ」という筆者に事実誤認だとメールでお知らせしたのですが、そのまま訂正されていないことをこのたび知ることとなりました。
 ご質問に関するかぎり事実は以上です。