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「アルカイダ陰謀論」は神聖不可侵なのか

2006/08/13 無党派通行人

 澄空さんの投稿でいくつかの疑問があります。

「「9.11のまやかし」のまやかし」 2006/06/20 より

>FBIによると、実行犯の一部は偽名を使っていて、偽名として名前を使われた何人かは実在している(生きている)こと、実際の実行犯の身元確認はできていないことを公表しています。

 身元確認のできない人物がアルカイダのメンバーであることを、いかにして知ることができるのでしょうか。
 またビンラディンの声明で名前を挙げられたハイジャック犯の中に、生存が確認されている人物が含まれていたこと、すなわち彼が実行犯を讃えるのに偽名を使ったということをどうお考えでしょうか。(「新ビデオ」未公表英訳部分にビンラディン氏「9・11空爆テロ“不”関与の新証拠」!![参照:毎日新聞]
http://www.asyura.com/sora/war7/msg/514.html

 この次の投稿で、ビンラディンがパキスタンの新聞のインタビューに、実行犯の名を米国の発表によって知ったと答えたとありますが、元記事へのリンクなどが示されていないので確認できません。)

「長壁さんへ、ウソや歪曲に立脚しない誠実で具体的な議論を」 2006/07/2 より

>アメリカはソ連崩壊後、中東における自らのプレゼンス確立のための計画を着々と進めており、アメリカ政府と武装組織との戦闘は、「9.11」よりずっと前から始まっていました。つまり、「9.11」以前に、あなたの言葉でいう「大戦争の道」を選択していたのです。

 プレゼンス確立云々はその通りでしょうが、ネオコンが9.11のような「新たな真珠湾のような破滅的かつ触媒となる事件」を覇権確立のために少なくとも欲していたことが、PNACが9.11のちょうど1年前に公表した文書に記されています。
(このことは度々引用され、
http://911review.com/motive/empire.html
や"Loose Change 2"というドキュメンタリー
http://www.loosechange911.com/
や下記の本にも引用されています。)

「ここは陰謀論者が拠点にする場所ではありません」 2006/07/09 より

>私は「9.11」が陰謀であるか否かという問題とイラク戦争での報道が正当かどうかという問題は別問題であることも申し上げましたが、だいたい時系列をみても、「9.11」によってワシントンが動いたのは、テロの首謀者の根拠地があったアフガニスタンに対する戦争に向けてであってイラク戦争ではありません。

 「9.11」によって動いたのがアフガン戦争向けであってイラク戦争でないというのは何か根拠がおありなのでしょうか。
 ブッシュ政権のチェイニー、ラムズフェルド、ウォルフォウィッツらが属していたネオコンのシンクタンクPNACが1997年の結成当初からイラクのサダム・フセインの追放を目指していたことや、2001年春にチェイニーのエネルギー問題タスクフォースで政府高官や会社重役らがイラク油田の皮算用を相談していたことや、9.11の翌日にはラムズフェルドが国家安全保障会議などでイラク攻撃について論じていたという事実があるのですが。
(「ピーク・オイル 石油争乱と21世紀経済の行方」リンダ・マクウェイグ著、益岡賢訳、作品社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4861820502/qid=1150034908/sr=1-1/ref=sr_1_2_1/250-1114242-0752262
に引用されており、
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/Afghan/why_not_answers.htm
の項目11でもラムズフェルドの行動の一端が指摘されています。)

「マナーの問題と陰謀論の背景について(討論の終結)」 2006/07/24 より

>彼らはその事件によって最高のプレゼント(敵を攻撃する絶好の機会)を受け取ったと思い、敵に対する攻撃に専心するからです。

 その「プレゼント」を棚ぼたのようにただ口を開けて待っているだけだとする理由はあるのでしょうか。
 歴史上、米国が自分へ「プレゼント」しようとした例(元々は自国の兵士を犠牲にする予定だったノースウッズ作戦)や、実際にした例 (トンキン湾事件)が存在しているのですが。