(1)レバノン情勢は目まぐるしい。安保理の決議から、14日の停戦の合意。イスラエルの閣議受け入れ決定。しかしイスラエル軍はリタニ川に到達し、ヒズボラとの戦闘は激化。
しかしイスラエルが国際世論の反応を睨みながら政治的反応と軍事的侵攻をしていることは伺える。イスラエルがもう一度、合意の停戦時間に短時間の停戦を実行することぐらいはあるかも。ヒズボラは国境までの撤退を要求、イスラエルは自衛戦を留保だから停戦は不可能。軍事は政治の延長であるというクラウゼヴィッツの言葉を想いださせる。ただしヒズボラ側はこのことをどれだけ理解し彼等の戦略に織り込んでいるのだろうか。
(2)テレビ朝日、田原総一郎スペシャル。この中で、アーミテージのインタービュー、日本には東アジア戦略がない、日米で汎アジア戦略の構築が必要とか。何を言っているのか判らなかったが、つまり彼は日本のアメリカ離れを気にしているのだ。アメリカは中国を重視したい、だけど日本が離れて行くのも困るという矛盾をアメリカはこれから抱えて行くわけだ。
(3)テレビ東京の日高レポート。例によって米軍事力のCM。グアム島に集中するB2など巨大で最新鋭の機動戦力のデモンストレーション。対中国だそうだが、アメリカ資本は既に中国市場重視に傾いている事を考えると何か空々しい。
(4)NHKスペシャルは日中戦争の回顧。南京事件も出てきた。タカ派は苦々しく思って観ていたことかも。