共産党は自民党の新総裁の安倍氏や他候補等を盛んに批判しているが、しかし自民党の新総裁はともかく全党員による公選で堂々と選出されたのであり、そのことは批判できない、それに比べると共産党の場合は党首である歴代の党委員長にどうして不破氏や志位氏が選出されたのか、どういういきさつや党内論議があったのかなどさっぱりわからない。党の常任幹部会という密室の中で決められたのであり、とても民主的とは思えない。共産党が少数会派なのでマスコミも一般国民もほとんど批判していないが、もし将来共産党が政権をとったら首相になる党首の選出が今のやり方では国民もマスコミも厳しく批判するだろう。
最低でも全党員による公選をすべきである。どうも共産党は選挙結果が読めない、あるいはハプニングが起きる可能性のある選出方法、つまり全党員による党首選出や首相公選などを避けようとしている。
党中央の決定したとおりの結果が出るような選出法しか認めない、それが民主集中制とでもいうのであろうか。また議会制民主主義や国民が主人公といいながら選挙で大敗しても誰も責任を取らないし、責任を問う声も起きないとういう他党では見られない状況は本当に民主主義の党かという疑念を持たざるを得ない。共産党は国会に10人未満の小会派にも発言権を認めろと要求したが、その前に党内の少数派や反対派の発言や意見表明が完全に保障されているのか。