人文学徒さん、「現状分析と対抗戦略」討論欄へ投稿さ れた「激流・中国」の二つの論考は、私も興味深く読ませてい ただいておりました。そして、この度の9/24の投稿を読んで、 その意図が明確になったことで、その視点の重要性に気づかさ れました。大変ありがとうございました。
さて、その9/24の投稿の中に3回現れる「自閉症」の言葉で すが、人文学徒さんは、その意味を誤解なさっていると思いま す。
日本 自閉症教会のHPの中にある「自閉症の手引き」をぜひご 覧になって下さい。
自閉症は、その文字が示すような自閉の殻に閉じこもって周 囲の人に打ち解けないというような障害や状態ではありません 。
また、乳幼児期に不適切な教育をされたために、親やそのほ かの人たちに不信感を抱いて、心を閉ざしてしまったというよ うな情緒障害でも症候群でもありません。 (以下、省略)
とあります。
次に、その中の「はじめて出会った自閉症」のページもお読
みになって下さい。
できれば、ダスティン・ホフマン主演の映画「レインマン」
でもご覧になって下さい。
例え、意味を取り違えていないとしても、病名や障害の状態 を何かの比喩に使うことは、よほど慎重でなければならないと 思います。その点で、この度の投稿で使われた「日本自閉症物 語」などは、人の心を傷つけ、差別を助長する誤った表現だと 思います。せっかくの論考のすばらしさも、この一言のために 失墜しかねません。再考をお願いいたします。
誤解なきよう付け加えますが、私は、いわゆる「言葉狩り」 は、差別を無くす努力としては、完全に誤った戦略だと考える ものです。ただ、こうして、私の考えを説明し、お願いをして いるだけですので念のため。