少なくとも国会審議に関しては自公共路線というのは言
えています。
共産党は少数派の唯一に近い抵抗手段である審議拒否を原則
しないからです。正々堂々審議に応じて反対を主張するという
のは、一見正当なようですが、審議が進めば採決で負けるのが
決まっている今の国会の仕組みでは、採決=成立に力を貸すの
と同じ意味になる場合が多いのです。
現実には審議の引き延ばしすなわち「時間」と内容を取引す
るのが数少ない可能性の場合が多いのに、共産党のせいででき
なくなることは多く、野党共闘の最大の障害です。(なお、共
産党も、まれに野党として足並みをそろえるときはありますが
、いつも最初に裏切ります)
実際与野党激突法案の審議を調べてみてください。自公共だ
けで審議して自公の賛成多数で採決・可決というパターンは多
いですよ。
だから国会内では共産党は「反対」はするけど「阻止」しよ
うとすることはないと思われている。議事録に反対したと記録
を残して、赤旗に共産党だけが反対したと書いて、そう演説で
きれば成立自体はかまわないんだろう、と。
確かに他の野党が審議拒否してなんとか成立を拒もうとして
いるときに、共産党だけ審議に応じて反対といえば、議事録的
には共産党が唯一の反対ということになる。「審議を尽くせ」
とか「与党だけで審議を進めるな」と必死で阻止しようとして
いると、「いや共産党さんには応じていただいて、反対の意見
もうかがったので採決します」ってなるわけで、そのうえ赤旗
に「共産党だけが反対」なんて書かれたら頭に来るでしょう。
そういうわけで共産党が嫌われちゃうわけです。