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キリがないので終結を

2006/09/15 澄空

 なかなかやめてさせてくれませんが、すでに読者の判断材料は揃っていると考えますので、執拗に反論されている部分のみコメントしておきます。

犠牲者の部分的なリスト

 紹介ページ著者が「アメリカン航空によって提供された56人の搭乗者リスト」だというその前提に2つのウソがあります。示されているリストは、(1)アメリカン航空が単独で提供したリストではなく、(2)加害者が含まれない犠牲者リスト(搭乗者リストではない)です。しかも、それは、2001年9月27日最終更新となっているCNNサイトの書庫にあり、「部分的リスト」であるという注意書きさえあります(注1)。確認作業によってリストの人数が増えることを「人為的」で「細工」だと強弁したければ、するがよいでしょう。これ以上は言いません。

倒壊シミュレーション
 火災を計算に入れたシミュレーションがないということと、火災を計算に入れてシミュレーションしたが失敗したということとは意味が違います。前者の場合なら、火災が主要な原因でないという証明にはなりません。後者なら、火災は主要な原因ではないという証明になります。もし後者だと言うなら、ソースを示すべきでしょう。後者でないならこれ以上の議論は無駄です。

公式調査とジョーンズ博士の主張
 公式調査では、鉄骨が溶けなくても火災による強度低下で倒壊したことが示されています。飛行機衝突のシミュレーションに成功した建設会社の鹿島ホームページでも、「最終的には火災で崩落したことが検証された」としています。そもそも鉄骨が溶けたという物証はありませんので、ジョーンズ博士の主張自体が砂上の楼閣だと考えていますが、論文が出るそうなので楽しみにしておきます。

感覚的な言葉遣い
 ビルの瓦礫処分に8ヶ月以上要し、その間に不十分ながらも鉄骨などのサンプルが採取されている事実について、ふつう「証拠の保全がまるで行われていない」とか「証拠隠滅」とは言いません。これも表現上の問題、つまり“疑惑”をよりオーバーにみせるか否かの問題ですから、これ以上の議論は不要でしょう。

注1:「見当たらない」?らしいCNNページはわずか3クリック!
WAR AGAINST TERROR「対テロ戦争」
※CNN特集サイトの書庫(2001年分)にあるトップページ
→●victims「犠牲者」
※2001年9月28日以降の犠牲者リスト(2004年8月最終更新)
※※「By crash site」クリック→「AA Flight 77」クリックで59名のリスト
→→●ARCHIVE「書庫」(Stories/Resources)
※収録されている記事は2001年9月27日(犯人公表日)分までだとわかる
→→→●RESOURCES「リソース」(Partial list of victims)
※「部分的なリスト」という注意書き(注2)
→→→→●AMERICAN AIRLINES FLIGHT 77
※これが問題のリスト
※※このページの「VICTIMS」クリック→上記●victims「犠牲者」に戻る

注2:
部分的な犠牲者リスト
ニューヨークのワールドトレードセンタービルと首都ワシントン近郊の国防総省に対するテロリストの攻撃やユナイテッド航空93便の墜落の余波のさなか、政府当局は犠牲者リストの集約作業を行っています。
今後数週間にわたり公式発表の死者・行方不明者数が増えることはさけられませんが、アメリカン航空やユナイテッド航空、国防総省、ニューヨーク市監察院、ニューヨーク市消防局は、部分的なリストを発表しています。それらは以下のリンクです。
アメリカン航空第11便 | アメリカン航空第77便 | ユナイテッド航空第175便 | ユナイテッド航空第93便 | 国防総省 | ワールドトレードセンター
(訳、強調とも澄空)

〈補足〉いわゆる搭乗者リストについて
 「9.11」では、事故の際のいわゆる搭乗者リストとしては公表されず、加害者であるハイジャッカーのリストと犠牲者リストとは別扱いされています。被害者遺族の視点から、これは当然の経過であると私はみなしますが、何かウラがあるのじゃないかと勘ぐる人もいることでしょう。