>私は「9.11」の全容解明という口実で主張されている、さまざまな疑惑を説明せよという議論には関心がなく、おつきあいするつもりは初めからありません。
もとよりこの場の議論で様々な疑惑について決着をつけられるはずも、そのつもりも毛頭ありませんが、初めに長壁氏が投稿したと考えられる特定「陰謀論」への何人かのご批判を通じて、流れが「公式陰謀論」で万事OKというように見えたので、それに対して異論を紹介するつもりで先の投稿をしました。レスするなとのご要望ですが、一方的な見解や誤解をそのままにしておくのも忍びないので応答させていただきます。
>1、「油断説」
...
自作自演説を主張する者は、米国政府の発表だけでなく、この独立調査委員会の報告書の一つ一つの証拠を検証し反証を示すべきでしょう。
ご紹介の9-11委員会報告は成り立ちからしてうさん臭く、すでに批判されています。(私は読んでいませんが、David Ray Griffin, "The 9/11 Commision Report: Omissions"
日本語の要約は、http://www.wa3w.com/911/resources/CommissionReport.html)
>検証作業を抜きにして、あれやこれやの“疑惑”を次から次へと列挙し、それらを説明できなければ、アルカイダやイスラム過激派の犯行でないとする考えは本末転倒と言わねばなりません。
私は科学的に考察できることに主な関心があるので、当面この報告書に関してはWTC第7ビルについて全く触れられていないということを知るだけで十分です。
日本語の要約によると、この報告書ではWTC7に限らず「公式陰謀論」に都合の悪いことは無視されているほか、証拠によって支持されないフィクションも含まれている可能性 (たとえばユナイテッド93便の墜落時刻
http://911research.wtc7.net/planes/analysis/flight93/index.html)
があるので、これだけに立脚しては全体的にも部分的にも事実を描くことができないことは明らかです。
用途としては、米国政府が9.11事件に関して世間にどう信じて欲しいかを知るための参考資料にはなるでしょう。
>たとえば、ペンタゴンに突入したテロリストについては、空港の検査で金属探知機で警報が鳴ったり、写真入の身分証明がなかったりしても飛行機に乗り込むことに成功しています。空港の警備は、米国当局ではなく民間の空港警備会社がやっているのですし、当時その空港では、そういうずさんな警備がまかり通っていました(報告書26-27ページ)。米国に1年以上滞在していた犯人グループはそういう不備があることを知っていたはずです。
偽名であることが判明して身元のわからない人物をどうやってハイジャッカーと認定できたのか謎ですがそれは措くとして、たとえハイジャッカーとされる人物が実際に乗り込んだとしても、操縦室を制圧して自ら操縦してペンタゴンに突入させ得たことの根拠にはならず、また別の話です。
>2、犯人像
...
要するにアルカイダによる犯行を疑わせる状況証拠は相当揃っていると言えます。
...
むしろ先の投稿で、「9.11」以前から米国とアルカイダとは戦争状態にあったと指摘しておりますように、事実上アルカイダを犯行組織として想定しております。
その状況証拠が、9.11事件の容疑者を裁く裁判に耐えられるだけの質をもっているのか、もっていないとすればそれを根拠にした主張や政策に正当性があるのかという問題があります。
たとえ状況証拠を受け入れたとしても、アルカイダ以外は9.11事件に関与していないという根拠にはなりません。
公式報告書で無視されている証拠はむしろアルカイダ以外の関与を示唆しています。
>3、お話にならない“疑惑”たち
無党派通行人さんが挙げられたものは、しょせん根拠の乏しい“疑惑”にすぎず、ほとんどお話になりません。 >>まず、American Airlines 77便の搭乗者数に問題があります。 >遺体が特定されている以上、AAのリストに不備があったとみなすべきでしょう。
実例を調べたわけではありませんが、航空会社が搭乗者数を間違える可能性が無視できないほど大きいと考えられるでしょうか。
通常の航空機事故で、行方不明者が出て航空会社が把握している搭乗者数より確認された犠牲者数のほうが少ないことは起こり得るかも知れませんが、反対に確認された犠牲者の数が搭乗者数を上回ることは考えられません。(そのような事例があれば是非とも知りたいです。)
この可能性が非常に小さいとすれば、9.11当日に限ってその非常に稀な現象(エラー)が起こったか、意図的にトリック(数の操作)が行われたかのどちらかになります。
意図的なトリックと考えない場合は、そこで1つの非常に稀な偶然を期待しなければならなくなります。(このような稀な偶然をほかにも複数期待しなければならないとすると、ますます文字通りの奇跡に頼らなければ「公式陰謀論」を維持できないことになります。)
なお、リストを訂正するかという問い合わせに対して、AA社は何も応答していません。(http://www.physics911.net/olmsted.htm)
>上記独立調査委員会の報告書で、空港警備のずさんさが明らかになっていますし、当日のテロリスト5名が乗り込んだ足取りも詳細に明らかにされています。自作自演説の入る余地はほとんどないように思われます。 >>ハイジャッカーとされた人物が操縦していたのかについて重大な疑問があります。 >上記の報告書にも、実行犯が、飛行機の操縦について訓練を受けていたこと、それと同時に彼らは技術的には未熟であったという趣旨のことが書かれています。おまけに、ビンラディンまで、実行犯の操縦技術が未熟なら“墜落させるだけでいい”とまで述べて実行を迫ったとしています(報告書268ページ)。
実行者たちの計画も、目標まで行けない場合は墜落させることになっていました(同261ページなど)。
ここで重要な点は、彼らが飛行機の操縦について、未熟だったことにあるのではなく、曲がりなりにも飛行機の操縦について訓練を受け知識を持っていたという事実の方にあります。なぜなら、彼らの目的は、ともかく空中で機長を押しのけたあとで操縦さえできればよかったのであり、飛行機を離陸から着陸まできちんと安全に操縦することではなかったからです。それにハイジャッカーたちは、意図的な墜落を許さない遠隔操縦システムのあるエアバスよりもボーイングの方が操縦しやすいと確信していました(同263ページ)。
いずれにしても、ハイジャッカーたちの当日の足取りは明らかになっており、彼らがハイジャックしたことに疑問をはさむ余地はほとんどありませんから、ハイジャッカーのうち、操縦訓練を受けフライトシミュレーションまでやった者が操縦したと考えるのが妥当です。
上のページ数を付された部分は、首謀者とされるハリド・シェイク・ムハンマド(KSM) の供述に全面的に依存しているようですが、各国の裁判でのKSMへの証人尋問要請がすべて拒否されて今では消息すら不明、など (http://tanakanews.com/g0516WTC.htm) というのでは、資料としての客観性や再現性に難があります。(当然ながら、公衆によって観察されて記録にもとられ、物証もあるWTC崩壊の
考察とは、確実性において全く比較になりません。)
この報告書にどのように記述されていようと、事実として、FBIによってビンラディンが9.11事件の容疑者とはみなされておらず、またビンラディンが実行犯を讃えるのにFBIが公表した偽名で呼んだという事実もあるわけです。
また、セスナ機の操縦さえ覚束なく、ジェット機のフライトシミュレータの訓練を受けただけのぶつけ本番で、当日のように270度旋回しながら7000フィート降下した後、超低空飛行に移ってペンタゴンの1階に突入するということが可能なのかについては強い疑問があります。(http://911research.wtc7.net/disinfo/deceptions/badpilots.html)
たとえば自動車には精巧なシミュレータはありませんが、1次元少ない2次元運動でさえ、小型車の運転も覚束なくて大型車のテクニカルな運転が出来るというのは想像できません。
ここは素人としては、ジェット旅客機の機長クラスのベテランパイロット複数の見解でも見ない限り確信が持てません。
>> (旅客機の側については自動操縦説があります。) > この説は、川上さんも触れていましたが、根拠がありません。ハイジャックされた飛行機は、自動操縦が解除され手動に切り替えられたことが明らかになっていますし、たとえばAA77便はハイジャックされたあと直接ペンタゴンに突っ込んだのではなく、一度急旋回してぐるっとまわってから突っ込んでいます(なお、突っ込む位置は航路に関係しますから、あえて西壁を狙ったのだとしても、それが犠牲が少なくてすむからだというということはできません)。
また自動操縦説(=遠隔操作説)は、乗っ取られた4機目が目標にたどり着かず、ペンシルバニアに墜落したことを説明することができません。
根拠は決定的ではありませんが、当日のような飛行のしかたでペンタゴンに突入させるためには、未熟なパイロットよりもはるかに成功する確率が高いだろうということです。
しかも突入の目的が、普通の攻撃で想定されるような、ペンタゴンに最大の損害を与える、あるいはペンタゴンにとにかく当てるという場合には、操縦の難度がおそらく最も高い方なのに損害が最も小さいこのコースを選ぶ必然性がありません。
偶然に損害を最小限にするというこの特別なコースをとったと仮定した場合は、1階以外や屋根からの突入も考慮すると、確率は1/10以下になります。
これが偶然でないとすると、この突入の本当の目的が、世間に最大級のインパクトを与えつつペンタゴンの損害は最小にするものとして辻褄が合います。(同様なことがWTC3棟の崩壊にも当てはまり、どんな方法であれビルを転倒させるほうがはるかに容易でより甚大な損害をマンハッタンに与え得たのに、なぜか破壊の範囲が最小限になるような、確率的に起こりにくいか技術的に難しい真下への崩壊になったことがあります。)
ペンシルバニアのケースは広範囲の破片の分布などから、撃墜された考えるのが自然ですが、当然撃墜したパイロットは9.11事件の犯行グループには含まれないと見なされます。
>ところで、ここで紹介いただいたページの内容は、自動操縦説を敷衍したものではなく、
...
どこからひっぱってきたのか知りませんが、こんないい加減なリンクはやめていただきたいものです。
自動操縦説自体の解説であると誤解させるようにリンクを挙げてしまったこと はお詫びします。
>ジェット燃料とは違う臭いがしたというのは一握りの証言にすぎず、根拠に乏しいというべきでしょう)
一握りの証言とはいえ、臭気を錯覚させる他の要因があったとか、証言者にウソをつく動機があったとか、実際にウソをついたことを告白したとか、虚偽と判断するに足る何らかの根拠が示されない限り、ただ捨て去ることはデータの不正な処理となり、科学的な議論(に限らないはずですが)においては致命的な誤りです。
当面は保留にするとしても残しておかなければなりません。(ただし日本の裁判では、被害者の自覚も他の目撃者もなく、不純な動機が
疑われる警官1人の証言だけで有罪となったエコノミストがいましたが。)
>が、この手の議論は「9.11」の全容解明を目的としたものでしょう。
「さざ波通信」はそういうサイトではないし、私もそのようなことを目的としていませんので、これ以上の議論にはおつきあいしかねます。
この場で立ち入った議論をすることはもとより考えておらず、基本的に紹介しただけです。
米国の9.11真実運動でも全容の解明は後の目標であって、まずは動かぬ証拠から導かれる確固たる結果によって「公式陰謀論」が不適切であることを周知徹底させ、政府機関によって接収されたすべての証拠を公開させた上で公正中立な調査を促すことが先決です。
現状でもすでに「公式陰謀論」が極めて不適切であることは明らかなのですが、コントロールされた主要メディアがなかなか取り上げないので多くの人に知られていないだけです。
主要メディアによって報じられながら、公式には顧みられることのない事実も多数あります。
(http://killtown.911review.org/911smokingguns.html)
>> 上のpdfのスライドには、WTCの残骸のサンプルを分析してビル解体用の爆薬 (テルミット) が使用された痕跡を検出したという中間報告もあります。 >ざっと読んでみましたがそのような記述は見当たりません。作者は、WTCの残骸のサンプルを分析したがっておりサンプルの提供を要求していますが、分析したとは書いてません。
これは不可解です。
http://www.journalof911studies.com/JonesAnswersQuestionsWorldTradeCenter.pdf(8月25日版) の "What are your latest results?" に始まる p.81-105の部分が該当するのですが。
念のため部分的な要点を記すと、
グラウンドゼロで融けて固まって採取された金属のサンプルを分析して、主成分が鉄であってアルミニウムでなく (p.81)、微量成分からビルの鉄骨由来でもないということがわかり (p.82) 、さらにアルミ、硫黄、カリウムのスポットが見られた (p.83) こと、
p.84は、FEMA報告書に載っていて「深淵な謎」とされた、鉄骨で観察された硫化物と腐食・侵食現象の記述で、硫黄の出所としてサーメイトと呼ばれるテルミットをより強力にした爆薬の可能性があること、
p.85は、金属サンプルからのマンガンとフッ素の検出、
p.86は、フッ素が爆薬の酸化剤の基剤として用いられるPTFE (テフロン) に由来する可能性と、カリウムとマンガンが酸化剤の過マンガン酸カリウムに由来する可能性、
p.88, 89は別のサンプルについて、
p.97-100は、環境保護局 (EPA) がWTCの粉塵から前代未聞の高濃度で検出した1,3-DPPが、超微粒子で構成されるスーパーテルミットを収めるためのゾル-ゲル法からの残留物である可能性、
などです。
私は専門家ではないので内容の正当性を保証できる立場ではありませんが、最終的な評価を下すのはもちろん論文になってからの話になります。
>>もし意図的な解体が正しければ、自作自演説が補強されるわけではないどころか、ほぼ自動的に内部犯行が含まれるという結論にならざるを得ないのですが。
>残念ながら、無党派通行人さんが書いていることの方こそ、「全く理解できません」。
まず、何よりも、意図的解体説自体はちっとも立証されていません。科学者の間で意見が割れているのですから当然でしょう。“正しければ”どうこうというのではなく、まずは正しいかどうかが問題なのであり、どうこう言うのは、それが正しいと証明されてからでも遅くありません。
もし「科学者の間で意見が割れている」というのが、同様にもっともらしい説が複数あるというご理解であれば、残念ながら誤解か認識不足と言うよりほかありません。
まず今のところ、WTC7についてはもとより、飛行機の衝突と火災のみによってタワーが崩壊するというシミュレーションモデルは存在しないか公開されておらず、鉄骨の耐久試験によっても支持されない一方で、爆破解体説は入手できるほぼすべての証拠を説明できて、それに対抗する説がありません。
WTCに関する公式報告書は、崩壊途中や崩壊後に見られた現象を無視しているほか、崩壊原因についても謎を残したままです。
(http://www.physics.byu.edu/research/energy/htm7.html)
さらに、政府サイドの研究者はST911のメンバーが提案する公開討論会への参加を拒み続けており、最近、国立標準技術研究所 (NIST) から出されたFAQ集はST911のメンバーらによって「秒殺」されてしまいました。
(http://911blogger.com/node/2481#comment
http://911blogger.com/node/2491#comment)
> そのうえで、無党派通行人さんがなぜそのように思い込みされるのか知りませんが、ビルがどのように崩壊しようとも、「意図的に」2機の飛行機がビルに突っ込んだ事実が揺らぐわけではありません。飛行機を使ったテロについては解明を省き、ビルの崩壊現象だけを捉えて、それが爆破説で説明つくから自作自演とするなら、ただの論理飛躍です。
私は専門家ではなくこの場で過不足ない説明を与えることは無理ですが、飛行機がそれぞれのタワーに衝突して内部を通過する過程は、解明が省かれるどころか、NISTを初め、(現在は該当ページが削除されていましたが) 日本の鹿島建設 (やおそらく各国の研究機関) によってシミュレーションが行われて一部は結果が公開されており、破壊と損傷の過程がよく再現されているようですが、それだけではビルが崩壊に至らないことも示されています。
NISTはその後の火災から崩壊が始まるまでのシミュレーションも試みていますが、内外の専門家からの要求にもかかわらず、シミュレーション過程の公開を拒んでいます。(http://www.physics.byu.edu/research/energy/htm7.html)
> たとえば、飛行機が突っ込んでいない第7ビルが解体予定だったと言われていますが、それが事実だったとしましょう。そして「9.11」当日、オーナーの同意で解体されたという説が本当なら、当然「意図的」に破壊されたことになりますが、そのことはテロとも自作自演説とも直接には関係しません。
第7ビルのオーナーが解体に同意したからと言って、「自動的に」米国当局がテロを自作自演したことになりますか?
オーナーの発言や"pull it"の解釈のいかんにかかわらず、ツインタワーと第7ビルがいずれも意図的に解体されたという根拠には関係ないので、ツインタワーでの大虐殺の事実に変わりはありません。
(なぜか2004年になって) シルバースタインが第7ビル解体を指示したと告白したというのが本当なら、9.11事件が起きたあとに必要な爆薬を仕込むことは不可能なので事前に仕込ませておいたことを白状したも同然になります。
なおかつ9.11を予期していなかったとすれば、現実にそうだったように、周辺に残骸や有毒な粉塵による損害を与えることが必至な解体作業を実施できる機会があるのかという問題が直ちに生じるでしょう。
実際にこの点が追求されているかどうかは知りませんが。
>前述のペンタゴンのテロリストが飛行機に乗り込んだ経緯でも同じです。空港の警備がずさんだったからと言って、米国当局が意図的に見逃したことにはなりません。まして、テロリストと結託して自作自演したなどと考えることは、いくつかの論理飛躍ぬきには不可能です。
意図的な捜査の停止やら、事件現場からの証拠隠滅やら、要人への事前警告やら、数多くの不思議な偶然などがいろいろ指摘されており、意図的な見逃しすらもなかったと判断するためには相当な大胆さが必要だと思いますが、ここでは述べません。
本名が公表されないか不明のハイジャッカーとされる人物だけで攻撃が遂行されたと考えることにも、放置できない謎が残されています。
>4、自然で合理的な推測
ビルやペンタゴンに、飛行機が突っ込んだばかりでなく、爆薬でも破壊されたのだとしたら、なぜそんなことをするのでしょう? 自作自演なら、WTCやペンダゴンに飛行機が突っ込むだけで十分でしょう。爆薬で爆破したら、自作自演の証拠を残すことになりますよね。―― このように推測するのも、これまた「ごく自然で合理的」なものです。
実際の証拠を知らないあるいは検討していない段階での推測や予断と、実際に得られた証拠の取り扱い方が倒錯しています。
まず、実際の証拠を知る前は、推測や予断の範囲外 (思いつきにくいこと) は仮説への制限となり得ますが、いったん何らかの証拠が得られたら、たとえ事前の推測や予断の範囲を逸脱するとしても、その証拠を無理なく説明するか、少なくとも矛盾しないように説を組立てなければなりません。
さもなければ、その説は証拠に反する妄想あるいはトンデモ?になります。(http://www.journalof911studies.com/JonesAnswersQuestionsWorldTradeCenter.pdf(8月25日版) の p.48, 196に関連した漫画が載っています。)
実際にはWTC解体の動機として、損傷を受けたビルを立て替える前の更地にするには、どさくさに紛れてあらかじめ完全解体しておいたほうが、保険金で焼け太りできる上に解体の手間と費用を節約できることがすぐに思いつきます。(保険契約の内容が部分的損傷と全壊とでどう違うかかは知りませんが、オーナーのシルバースタインが9.11の6週間前に更改した保険で大儲けしたことが知られています。)
前にも述べましたが、事件や建築技術上の貴重な証拠資料となるはずの残骸は、ジュリアーニ市長の指令で、FEMAの調査員らの立ち入りを阻止してまで、さっさと持ち去られたので、ごく一部を除いて証拠隠滅は完璧です。
また自分で具体的に確認したことはありませんが、FBIの捜査資料や直前のインサイダー取引情報の証拠隠滅などが動機として挙げられているのを見た事があります。
> このように、「自然で合理的」な考えは、一つとは限りません。ある事実をどのように「自然で合理的」に想像しようが、それはその人の自由ですが、
自由が過ぎると自然科学 (やあらゆる学問) や、一般の事実認定すらも成り立ちません。
「自然で合理的」というのを科学哲学の用語で言い換えると、「検証・反証可能性」があって「オッカムの剃刀」の要請を満たすといった言い方ができ、証拠が集まって来れば成立可能な説は一つかごく少数に収斂していくものです。
>有益な議論をしたいなら、“裏づけ”が必要です。世界を驚かすような自作自演説の裏づけが出てきたら、また「9.11」に関する議論に参加したいと思いますが、そうでない限り、裏づけのない“疑惑”紹介にお付き合いするのはお断りです。
私にとっては、先に述べたような公式には顧みられることのない多数の事実があるということだけでも「公式陰謀論」に対して相当なダメージで、少なくとも真っ当な再調査を拒む理由はないと考えられます。
さらに、ペンタゴンやペンシルベニアの件はともかく、WTCの崩壊が公式説で説明できないという事実は「公式陰謀論」に対してもはや致命的と考えます。
さらに、崩壊中や後で観察され報告された諸現象は、意図的爆破解体のほぼ決定的な「裏付け」に値すると考えます。