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暴力

2006/09/11 潤 40代 労働者

 暴力、暴力とうるさいと言うか何というか。およそあら ゆる闘いは、昔は暴力に訴えるしかなかった。だから、マルク スもエンゲルスも暴力を否定はしなかった。だが、そういう時 代でも「お先に撃ちたまえ、ブルジョアの紳士諸君」と、エン ゲルスはかつて言った。
 マルクスも暴力しかないということを言っていた。だが、彼 らは、テロリストでもないし、今時のエセ左翼でもない。暴力 革命を一般化しなかった。平和的に遂行できる可能性は、追求 すべき、敵が非合法に訴えてくればこちらは合法的に敵を倒す 。それが、彼らの思想である。レーニンもそうだ。いやこれは 、およそ闘っている人間ならば、誰もが持ち合わせている常識 である。暴力に訴えると言うことを軽々しく言ってはならない 。闘いの基本であり、イロハでもある。
 北朝鮮のように馬鹿みたいにミサイルを発射すれば、いつで も攻撃してくださいと言っているようなものである。これで、 いつでも先制攻撃が出来ると、日本の政府はむしろ喜んだだろ う。
 このような幼稚な暴力論を振り回してはいけない。それは、 敵を利することになる。
 日本の場合は、ヨーロッパのように民主主義をブルジョアが 掲げなかった。だから、明治維新は革命などではない。ただの 内乱だ。民主主義の旗は労働者が掲げざるを得なかった。だか ら、今も民主主義革命と言っている。日本では今でも民主主義 革命が問題となっている。
 敵に勝つには多数の支持をこちらに集め、こちらが大義名分 を握って、敵を孤立させて追い詰めて、相手の力をできるだけ 削いで最後にたたく。マルクスの時代もレーニンの時代も今も 何も変わらない。今は、彼らの時代よりも民主主義が当たり前 になって、平和的に権力を握る可能性があまりにも大きい。そ んな時代に暴力などナンセンスである。マルクスやレーニンを 引き合いに出すまでもない。当たり前の常識である。