安部晋三が首相になった。国会での初めての所信表明演説では「美しい」等の美辞麗句、イノベーション等のカタカナ言葉が舞った。なるほど、「自己愛的」内閣と感じる。
その中で、改憲手続き法制定・教育基本法改正・集団的自衛権の研究は、具体的に日本語で語った。この3点は、民主党も方向性としては賛成であることからして、事態は深刻である。
その時、護憲・活憲の野党の姿勢はどうか?共産党は相変わらずの党勢拡大第一「共産党を大きくしてこそ」、社民党も「共闘はやぶさかでないが、社民党をよろしくといいたい」という。
共産党を大きくするにはどうすればよいか?それは、「俺がゝゝ」と主張するより「力合わせて」と勇気をもって主張すること、そして、力を合わせるポイント(共闘の一致点)を思い切って「自公連立打倒・改憲発議阻止・改憲手続き法案や教育基本法改正案徹底審議」とすること、党としては「アメリカからの独立、護憲、大企業本意の政治からの脱却、社会保障拡充、平和・人権・民主主義」を訴えるのはどんなものであろうか。民主党は、自公連立政権打倒のために、共産、社民とも共闘するという小沢氏の言を逆に活用するものである。
その試金石が、10月の補欠選挙、11月の沖縄県知事選挙であろう。
なお、先日、やすし様から、自公共路線と私が述べたことにご意見いただき、お目に止めてくださって御礼申し上げる。小沢氏へのご批判はおっしゃるとおりであり、それ以外の点についても、8.13の本欄で私なりに批判を行った。しかし、小沢氏は、明らかに党派的(自分的)利害からであるが、民主党政権論から反自公連合政権論に変えさせた人物である。注意しつつ利用しあうのが、一つの力学となるのではないだろうか。今後とも、ご意見を楽しみにしております。