本欄には久方ぶりの投稿になります。
さて本題に入りますが、「たぬたぬ」さんという方が民主主 義について「ご高説」を展開されているようですが、本当に共 産党支持者なのか?と首を傾げざるを得ない水準の「議論」を 延々と続けておられるので、呆れ果てております。
「たぬたぬ」氏が「民主主義」として説いている「政治」の あり様は、端的に言えば「多数決絶対主義」に過ぎません。氏 の所論を突詰めると、少数野党である日本共産党が国会で議席 を有していることには何らの政治的意義も無いことになるかと 思いますが、いかがでしょう。
正直「もう少し勉強してから議論に挑むべきでは?」としか 言いようがありません。さしあたり、ある著名な政治学者が著 した以下の書籍でもお読みになって、民主主義への認識をより 深められてはいかがでしょうか。
・福田歓一著「近代民主主義とその展望」(岩波新書)
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/42/6/4200010.html
あと、「北朝鮮問題」投稿論では所謂「朝鮮人強制連行」を 告発する議論に異議を唱えておられるようですが、この件に関 しては私のサイトで論点を整理しておりますので、紹介させて いただきます。
http://blog.livedoor.jp/zatsu_blog/archives/50718504.html
なお、書籍としては以下の書籍が所謂「朝鮮人強制連行」に ついての研究成果がよく纏められており、おすすめだと思いま す。
とりわけ鄭大均氏の「在日・強制連行の神話」(文春新書)や 西岡力氏のように日本の朝鮮人労務動員における「強制性」を 過小評価している議論を鵜呑みにされている方達は、ぜひ併読 されてみてはいかがでしょうか。
山田昭次・古庄正・樋口雄一著「朝鮮人戦時労働動員」(岩波 書店)
「近年喧伝される朝鮮人強制連行虚構論はどこが誤っている か.一方,旧来の強制連行論はいかに再定義されるべきなのか .膨大な史料を踏まえ,従来の研究史も問い直しつつ,強制連 行の実像について強制労働,民族差別も視野に納めながら第一 人者が意欲的に提示する.現代史の論争的主題に関する注目の 書き下ろし.」(岩波書店のサイトより引用)