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一般投稿欄

議論の必要性

2006/10/29 灯台守 60代以上 自営業

 投稿文を読んでいて”あれは右翼だから適当に”と言った意味の文章に出会いました。”あの人は共産党支持者ではないようだ”と言った文章も見受けられました。さざ波投稿規程を読み返しました。規定には共産党支持者に限定する文章はありません。
 さざ波通信はどのような事を切っ掛けに立ち上げたのでしょう。多分、党員の努力にもかかわらず、党勢は伸びず、党支部会でも深い論議も出来ず、広く状況を論議して党活動に反映出来ればとの、意味合いが在ったのではと想像します。議論項目に、科学的社会主義、一般投稿欄が在ります。これも、科学的社会主義についての理解の仕方についての議論を期待しての事と考えます。言い換えれば、社会主義(共産主義)全般に渡って論議を期待していると思います。さざ波運営者の意志は、その様に感じられます。
 私は以前党に籍を置いた時期(30年超)が在りますが、現在、社会主義(共産主義)には反対します。社会主義は人間社会を”マス”として見る論理です。社会主義社会を前提に考えています。この考え方では、個としての人間の人権より、社会主義社会の体制擁護が優先します。人権や個性、価値観は体制擁護在っての人権です。体制を超えてはならないと言う事が何よりも優先します。
 現代中国の社会主義市場経済制は社会主義社会ではなく、資本主義への移行課程です。社会主義を離れ、残るのは国家主義と中華思想でしょう。さらに、共産党と言う名前の国粋主義政党の独裁と儒教倫理です。問題の一つは共産党と言う政党を名乗っている事でしょう。大変紛らわしい事です。
 社会保障制度、社会福祉政策は資本主義(市場制)経済の修正政策です。社会主義(共産主義)社会では経済的平等を原則とします。勝ち組み負け組みは存在しないのが原則です。年金制度は社会主義の制度でしょう。市場経済社会では保険制度がそれに変わります。
 西欧で盛んな社会民主主義は、市場制(資本主義)社会の経済的格差を修正する為の政策として、生活保障制度、福祉政策を厚くして、市場経済を修正したものです。現代では、社会主義(共産主義)は破綻しています。
 さざ波に集う方々の論理が、共産主義ではなく、社会民主主義に向かっているものと感じています。
 問題なのは、市場社会(資本主義)を前提にしているのか、社会主義(共産主義)を前提にしているのか、論理が混乱しています。社会保障制度、福祉制度を厚くしていこうと言う事であれば、市場経済を前提とする事です。日本共産党は政策としては社会主義(共産主義)ではなく、社会民主主義的政策を打ち出している事です(市場経済下で有るなら当然か?)。修正社会主義では在りません。本気で社会主義(共産主義)を目指しているなら危険です。不破氏の悩みでしょう。
 マルクス、レーニン、等の著作の何ページに何が書いてある等の論議は不要です。経文の解釈論争は経文の範囲を出ません。経文の原点をこそ論じるべきです。私も若い頃大月書店、国民文庫とは沢山付き合ってきました。そこから一歩足を出さない限り何時も堂堂巡りに終わります。私を反共主義者と呼ぶのも由、右翼と呼ぶのも由、私はしかし自分を庶民だと思っています。論理による反論は歓迎します。