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困った人だ (1)

2006/10/15 無党派通行人

 これは、10月10日の澄空さんの「ウソや歪曲をなぜ信じることができるのか?」に対する返答です。

 澄空さんは、この掲示板しか読まないような人に対して、何がなんでも体面を保つために投稿されているようですが、あまり度が過ぎるとご自身やこの掲示板の評判にもかかわると思うのですがね。
 私はとっくにアホらしくなっていますが。

> 論点が多岐に渡るので投稿は3~4つに分ける。ここでは、とるに足りないものについてのコメント、次の投稿で「自作自演」説の数字のゴマカシについて取り上げる。溶融金属の色と「証拠隠滅」に関する主張に関しては、さらに後の投稿で触れる予定だ。
●「犠牲者の部分的リスト」に関しては「紛糾」などない。無党派通行人氏のような解釈が成り立つ余地はない。

 10月11日の「文字列として現れた以上のことは考えられないのですか?」の最後の2つの質問への見解をよろしく。

>●石膏ボードであろうとテルミットであろうが、硫黄がどこからきたのかを文句のつけようなく証明することは誰にも(ジョーンズ博士もNISTの調査員も)できない。私が指摘するのは、石膏ボードは明白な事実として存在していた物質だが、テルミットの存在は事実として証明されていないということだ。何が事実で何がそうでないかは「科学的考察」の基本であろう。瓦礫の中で熱腐食の反応に必要な物質と条件が揃っているなら、それはあったと考えて問題はない。ありもしないテルミットを想定するよりよっぽど理にかなっている。なおこの点については、WTCの崩壊現象とは直接関係ないため、これ以上の議論をするつもりはない。

 ご自分で参照されている内容も理解できずに、トンデモサイトを真に受けているような澄空さんに「科学的考察」なんて言われてもね。
 10月11日の「やれやれ今度はトンデモですか (補足)」で述べたように、「瓦礫の中で熱腐食の反応に必要な物質と条件が揃っているなら」なんて、FEMA報告書Appendix Cの分析をした専門家も判断できないことを仮定できるはずがありません。
 少なくも過去に事例や考察がないことは確かでしょう。

>●FEMAの報告書補遺Cが鉄が溶けた「物証にもなっている」とする無党派通行人氏の主張に対する私の反論に「鉄骨部分はサーメイトが使われたとした場合の反応部分そのものではない」とはどういうことなのか? 

 FEMA報告書Appendix Cで推定された鉄骨部材の温度(700~800℃や1000℃) が、テルミット反応部分で生じる温度と一致しなくても不思議でないという話で、9月29日の「受け売りはお互い様」での

> 700℃~1,000℃は通常のビル火災で想定しうる温度で、鉄の融点やテルミットの燃焼温度よりはるかに低い温度です。

を受けたのですが?

>前の投稿のテルミットの使用と「矛盾しない」という弱々しい主張も含め、要するに「物証」がないことを認めたものと考える。

「弱々しい主張」というのは澄空さんの主観ですね。 以前に、従来の火災に関する知識では説明がついていない現象に対して、サー メイトが使用されたという仮説は必要条件ではなく十分条件だと述べましたが、 意味を理解されていないようです。 それでは、損傷と火災だけで諸現象のすべてまたはほとんどが説明できるとい う、素人の憶測でない根拠が何かありますか? (FEMA報告書の分析結果が「物証」だというのは循環論法です。)

> なお、ここで言う「鉄が溶けた」とはビル崩壊前のテルミットないしサーメイトによるもののことであり、ビル崩壊後の熱腐食によるものではない(熱腐食は崩壊現象には関係ない)。後者によって「鉄が溶けた」状態になることはありうる。
●「FEMAによる鉄骨サンプルの分析結果」は、瓦礫の中で発生した熱腐食によるものと考えれば少しも異常ではない。この点については上記のとおり、これ以上の議論はしない。

 「後者によって「鉄が溶けた」状態になることはありうる」や「瓦礫の中で発生した熱腐食によるものと考えれば」が成り立つかどうかが未解決。

>●「大部分のコア・外周柱の温度が、鋼材が軟化し始める400℃余りにも届かないこと」を指摘してNISTの報告書を批判したつもりなら、これこそまさに「初歩的な」誤りであろう。「大部分の」温度が低かろうが、重要部分で損傷する温度に達するところが一部でもあれば構造物は崩れるからである。

 あらら、気は確かですか?
 火災で熱せられる以前に、飛行機の突入でタワーのコアの一部が切断されているのですが。

>構造物の耐火について考える際に重要なことは、「大部分の温度」ではなくて、最高温度の方であるということを指摘しておく。

 わかかりやす過ぎるスリかえですね。
 防災の話をしているわけではありませんよ。

>●NISTのFAQにもあるように、ビル上層の重みで崩れるにつれ落下質量が増大し、(真空中を落下したのではない以上)崩れる速さも加速することは自明である。いったい「致命的な困難」とは何か? 言葉遊びにもほどがある。

 NISTは (FEMAも)、いったん落下が始まったら最後までそれが継続するなんて一切証明していませんが。
 ここで「加速することは自明」などと言い切れるところが、澄空さんが力学を理解していないことを示しています。
 しかもただ加速するだけでなく、特にWTC7の場合に、重力加速度に近くなければならないのですが。
 「致命的な困難」とは、タワーの損傷や加熱の受け方の非対称性と、落下の向きや残骸の分布の対称性 (ビルの中心軸のまわりの等方性) との対比です。
 (と言ってもご理解いただけないでしょうが。)

>●崩壊部分の<下で>空気や瓦礫の噴出があったのは、フロアが<下に>向けて崩れたからである(制御解体なら下から順に爆破するらしいが)。無党派通行人氏は、崩壊部分やその<上で>空気が出る部分があったからといって、NISTの説明に対する反論になるとでも思っているのだろうか?

 ほほう、それでは澄空さん(やNIST)は次のいずれかの見解を取るということになります。
(1) 火災が起こる前から、未来の飛行機の突入箇所より下側の窓は全部かほとんど閉まっていて、突入箇所より上側ではあちこちで窓が開いていた。
(2) 火災が起こる前はタワーの窓は全部かほとんど閉じられていたが、火災が起きてから、飛行機の突入箇所より上側で救助を待つ人を含む誰かがあちこちで窓を開けた。
 私は(1)も(2)も相当な無茶だと思いますが。
 また、爆破の順番は自由に設定できるでしょう。

>●ホフマン氏による批判(揚げ足取りだと指摘したはず!)にいたっては、的はずれも甚だしい。ホフマン氏は、NISTの崩壊説をまったく理解していないようだ。外壁支柱が床に引張られて損傷したのは、崩壊開始部分のことであり、それより下の床は、ビルの上層部の落下によって潰されたのである。それに、どんな潰れ方をしようが体積が減ることに変わりはない。どう考えればパンケーキ崩壊(床システムの連続崩壊)説の否定と矛盾するというのか? その説明を「高尚」だとまで言う無党派通行人氏には理解できるのだろうが、私にはムリだ。

 少しは頭を働かせていただきたいのですが、崩壊箇所の下側の気圧が高まるためには、落下するフロアが、NISTのFAQでも述べるように、ピストンのように働かなければなりませんが、これは少なくとも落下するフロアより下方ではビルが気密でなければならない、つまり少なくとも外壁が破壊されてはならないことを意味します。
(落下するフロアが通過する前に外壁が破壊されて窓が破れたりしたら、潰れるそばから空気が抜けてしまいます。)
 これはとりもなおさずNISTが否定しているパンケーキ崩壊にほかなりません。(だからホフマンはおそらく皮肉や嘲笑まじりだろうと述べました。)
 ちなみにNISTの崩壊説では、いったん崩落が始まったら、あとは野となれ山となれですね。

>●流れた融解金属が鉄であるというための条件として、テルミットが鉄を溶かすことを挙げても無意味である。溶融金属の流れがあった場所で、アルミがありアルミを溶かすだけの火災も発生していたという事実に匹敵する証拠があるかどうかを私は聞いているのである。私は一貫して、テルミットの証拠や物証を尋ねているが、いったいいつになったら答えてくれるのだろうか? 物証のないジョーンズ博士の説明こそ「憶測」であろう。

 何度も述べたように、肝心のアルミまたは何かとの混合物が件の外観を呈するという根拠が一向に示されない一方で、テルミットからの溶けた鉄は十分条件。

>●爆薬やテルミットが仕掛けられた説明が「9.11以前にWTCのセキュリティ態勢が解かれて部外者が自由に出入りできた期間があったことや、いくつかのフロアで得体の知れない工事が行われている騒音が聞かれた後でもぬけの空になっていたなどという証言」とは、コメントのしようがない。その手のヨタ話で納得するのが無党派通行人氏で、納得しないのが私ということだ。

 今のところこれらの証言を取り上げた人がどれくらいの確証を持っているかは知りませんが、少なくとも事前にWTCに細工をする機会が全く無かったというわけでもなさそうだというくらいは言えますね。
 以前にも述べたように、真偽を確定しないままただ捨て去ることはデータの不正処理に当たり、科学的考察においては致命的な誤りです。
 人文・社会・政治の世界や「9/11委員会報告書」などは知りませんが。

>●「あらゆる科学理論と同じく、曲がりなりにも公式説として確立されるためには、原則として関係するすべての疑問に答えなければならないのは当然」にはまったく同意しない。調査には、人と予算を要する。基本となる部分の解明ができれば、あとの疑問については、NISTのFAQのように、こういうことがもっともありどうだという説明で証拠に替えてもよいと私は考える。

 NISTの説を理解もせずに「もっともあり[そ]うだという説明」なんで言える はずがないですね。

>●「英文を読んで理解できない人」と言うならば、私の提案に答えて、そのことをちゃんと証明すべきだろう。それに、私の提案は読者のためと述べたハズであるし、無党派通行人氏も、たびたび読者のためであると述べていたハズだ。

 アホらしいです。