たぬたぬさんへ。始めまして部外者Uです。あなたの発言は現実を踏まえたものとは言えないのではないでしょうか。
【繰り返しますが民主主義の定義は、
1.あらかじめ決められている決まりに必ず従う
2.決定は選挙による多数決で行う
3.多数決で決まったことには必ず従う
という政治のしかたです。】
上記のたぬたぬさんの定義を元に現実の国会での出来事に当てはめてお話をしましょう。2004年の「年金国会」のことです。(実例はPKO法案でも何でも良かったのですが野党の質問権が奪われた典型例としてふさわしいと思ったのであげてます。ご了承下さい)
たぬたぬさんの第一の要素「あらかじめ決められている決まりに必ず従う」を守るなら委員会で質問することが決まっていた小池晃氏(日本共産党)、福島瑞穂氏(社民党)、西川きよし氏(無所属)の3氏の質問は確実に保証されなければならないでしょう。
ところが現実に起こったことは質疑打ち切り動議提出、採決強行でした。こんな例は数多くあります。それどころか与野党が妥協できない(野党側としたら廃案しかない)対決法案について特に目立ちます。
与党側のやり方は1を守っていないことは明白ですから、年金改正法案は成立していないということになるのなら、たぬたぬさんの民主主義の定義が守られて「めでたしめでたし」ということになりますが、現実にはこんな手続き上の欠陥があっても可決成立ということになってしまいます。
たぬたぬさん。そういうことについてどう思うんですか。
私はPINKO氏の【自分の支持政党が与党の際に抵抗戦術で可決を阻止された場合はやむを得ないのであり、妥協するか次の国会での成立を期すべき】(2006/09/22 PINKO氏投稿)との意見に賛成します。
また、与党側は近頃国会での審議時間のことを持ち出し、国会で十分に議論が尽くされたから採決をするんだという戦法をとることがあります。対案が出ていたり、修正案が出ていたりすればそのことについても議論が必要だから個別案件ごとに議論の時間が違うのは当然という当たり前のことを与党側は理解しているとは思えません。
【正々堂々審議に応じて反対を主張するというのは、一見正当なようですが、審議が進めば採決で負けるのが決まっている今の国会の仕組みでは、採決=成立に力を貸すのと同じ意味になる場合が多いのです。】(2006/09/13 PINKO氏投稿)
とのPINKO氏の危惧はよく分かります。
>さて、PINKOさんは「悪法が成立してはいけない」ということを繰り返していますが、ここ最近で政府が提出した中で一番の悪法(案)は私の知る限りではダントツで「人権擁護法案」です。これは憲法違反であるだけでなく民主主義にも反するし無実の人をいくらでも罪に陥れられるという、とんでもない悪法です。
とんでもない悪法という点では私の意見と一致しました。ただし反対の理由は違います。
この書き込みは人権擁護法案の中味について議論するのが目的ではないので私の反対理由については触れません。
>これに対して共産党は、国会の質問においてこの法案の問題点を明らかにしました。そして署名運動をして国民の声を伝え、ついに自民党もそれを認めて廃案に追い込むことができました。分かりますか?これが「民主主義」です。法案が本当に悪そのもので、その悪い点を正しく指摘できれば与党は動かせるんです。
ここの部分が私とは根本的に違います。人権擁護法案が廃案になった大きな要素は共産党の運動というよりも自民党の内部や自民党の支持基盤の保守層の根強い人権擁護法案についての反対意見の反映と思います。
証拠として「人権擁護法」を検索サイトで調べてみて共産党の反対の声と自民党の支持基盤の保守層の反対の声とどちらが多いかを確認して見ることをお勧めします。
>決して、自分が気に食わないからとむりやり自分の意見を押し通すことは民主主義とはいいません。
たぬたぬさん。与党の強引な議会運営についての批判をしないで野党の審議拒否や牛歩戦術ばかり批判するのはおかしいです。