私は以前の投稿で、「自作自演」説の主張の一つ「ハイジャック犯は生きている」について、ハイジャック犯が偽名を使っていたということだと主張しました。しかし、最近紹介したページを読むと、それが誤りであることがわかりましたので、ここにお詫びして訂正いたします。
事実経過
「ハイジャック犯は生きている」という話はもともと、9.11直後からハイジャック犯が公表されるまで(9/27)に現れました。
それは犯人らしきアラブ人の名前(FBI公表以前に、航空会社の本物の搭乗者リストが一部公開されていた。たとえば これ を参照)と同姓同名の人が実在しているというものでした。
19人のハイジャック犯が写真入で公開された際、それら同姓同名の人たちは自分たちではなかったということがわかりました。
犯人は全員サウジアラビア人であるとされましたが、サウジアラビア政府は当初15人については確認できないとしていました(この時点で、犯人が偽名を使っていた可能性も考えられました)。
その後、サウジアラビア政府は、残りの15人についてもサウジアラビア人であったことを認め、本人の家族に通知しました。(http://www.usatoday.com/news/world/2002/02/06/saudi.htm)
以上から、ハイジャック犯は全員サウジアラビア人で偽名ではなく、“生きていた”というのは、ただの同姓同名の人がいたということで、陰謀論の入る余地はまったくないということです。
古い記事に依拠する「自作自演」説の一例でした。