とんびさんがおっしゃる「さざ波通信」の歴史と意義は説得力がある。
「公然と日本国憲法改悪、教育基本法改悪が政府より提案され、靖国神 社に首相が参拝する。しかも、共産党は非民主的な体質は相変わらずで あり、統一戦線は結成されないままである。」
この実態はまさにそのとおりである。
とんびさんは、1999年から丹念に追っている。私がここに参加さ
せていただいたのは2001年からだった。この年の参院選と2003
年の総選挙大敗北。まさにそれ以降、共産党も社会党・社民党も愕くよ
うな地すべり的後退を示す。
私はとんびさんの指摘は適切と想う。
《2005年の解散以後は、1999年当時とは異なり、「たしかな野党」を 呼号し九条の会を推進するが、憲法改悪を阻止する政治的連合を作ろう としない(否、)背を向ける共産党の行動が批判されている。
本質的に新自由主義的改革派であっても、現連立与党と政権を争う党 派である限り、活憲派と一致点をもって戦うことはありうるとして、 平和共同候補運動を実らせる活動が論じられる。》
当面、自公政権と闘う野党の結集に参加すべきと想う。沖縄で見られた 反政権党の統一を、日本中の共産党組織は参考にすべきと想う。 平和の風運動のような市民の中から出てきた共同をめざす運動とも充分 な交流が必要だろう。
《安倍政権が成立し、イラク戦争・アフガン介入の矛盾が激化し、社会 保障がガタガタになりゆく一方で、北朝鮮核実験脅迫が現実化するいま、 本サイトでの活発で率直かつ建設的な論議が展開されることは未来を切り 開く理論的準備につながりうるであろう。》
まさに至言というべきである。朝鮮の核実験は、パキスタンやインドなど
のときとは異質な非難の大合唱が起きている。決して朝鮮の核実験は、
北の政権の冒険主義的専制政治の表れであるが、アメリカやそれに追随す
る日本政府が非難する資格はない。
アメリカ政府は、朝鮮政権以上の世界最悪の専制暴政政治を自国にも
第三世界各国でおこなってきた。この事実は、忘れてはならない。
これからも、このさざ波通信は自由で建設的な理論を準備し、未来の
開拓のための指針となることを期待されている。