東京新聞(インターネット版)を何気に見ていたら、「野党共 闘今年も乱れ」という記事を見かけました。
それによると社民党も共産党も民主党の批判をするばかりで、今年も野党共闘が期 待できそうにもないという内容でした。
なぜ、こんなことになるのでしょう。
参院選で共産党は選挙区と比例代表で、社民党も主に比例代表で民主党と戦うから、 自民党批判票を民主党に奪われないよう、今から独自色を出していこうという計算が あるからだと東京新聞は指摘しています。
民主党の肩を持つつもりは無いのですが、自民党を悪政というのならば、なぜ、そ の自民党を政権の座から一度引きずりおろすために協力しようとしないのでしょうか。
野党がお互いにいがみ合っていては、自民と公明を利するだけです。自民党政権の 永続化をやめさせるには、どうしたらよいのかを考える必要があるのではないでしょ うか。
ところで、かの有名なジャーナリスト大宅壮一さんは
「政権本位、利権本位の保守大政党、政権担当の責任感も信頼性もなくて”野党ボケ” した革新政党に、国民大衆はうんざりしている。」
と述べていました。このコメントを述べたのが昭和41年ということを考えると、40年 前から日本の政治は大して変わってないのだなと、暗澹たる気持ちになりました。
また、大宅さんはこんなことも言っていました。
「自民党は腐敗し、社会党は国民の信頼を裏切り、結果的に自民党の永続化を助けて いる。この悪循環を断ち切るには、保守第二党が名乗りを上げることである。犬養毅、 尾崎行雄、清瀬一郎などが少数ながら、進歩的で良心的な保守政党を作って、政界浄 化の上に大きな役割を果たした。国民大衆がもっとも要望しているのは、こういった 少数精鋭主義にたつ新しい保守政党である」
はたして、今の国民大衆が本当に少数精鋭主義の保守政党を望んでいるかどうかは わかりません。また、こういった保守政党が出てきたからといって、自民党の長期政 権に必ずストップをかけることができるという保障もありません。
それに、今現在、少数の保守政党といえば、国民新党と新党日本が思いつきますが、 精鋭かどうかは、もう少し様子を見る必要があると思います。
しかし、国民新党や新党日本が本当に少数精鋭主義の保守政党になっていったら、 面白いと思います。