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統一地方選挙が始まってーカギ握る「無党派層」

2007/3/23 とんび 40代 医療専門職

 3月22日に、統一地方選挙の前半戦である知事選挙 が告示された。続いて告示される政令市長、道府県議、 政令市議の選挙とともに4月8日に投票が行われる。
 昨年後半から、談合問題による知事の辞任とともに 無党派ないし自民・公明の推薦を受けない候補が勝つ ケースが増えている。東京においては、共産党や市民 オンブズマンが石原知事の都政私物化を告発し、オリ ンピック誘致や福祉切り捨て、教育における日の丸 君が代強制が争点として浮上している。そして、大政 党の支持率は下がり、無党派層が増加している。今回 は、無党派が鍵を握る選挙となる。また、自民党も 公明党やこのような統一地方選挙の動向もあり、国民 投票法案の取り扱いスピードが大幅に下がっている。 つまり、ブレーキがかかっている。
 特に全国的な焦点となる東京都知事選挙については、 実質的に自公の推す石原氏、民主の推す浅野氏、共産党 が推薦する吉田氏、復古勢力の一部が推す黒川氏、なぜ か公明党員の桜氏など多数立候補した。私の観るところ 、保守層の中にも石原氏の現状に腹を据えかね、受け皿 作りをしたり、批判票を分散させたりするねらいもあっ て多数立候補となっているのではないか。浅野氏はマス コミから異例に注目度が高いが、直前まで具体的な政策 は示さなかった。その後提示したものでは、石原都政へ の批判を強めている(告示後にも改訂)。
 護憲勢力の中には、吉田氏や共産党が降りて浅野氏に 一本化すべき(週刊金曜日 山口二郎氏寄稿など)などの 意見がある。しかし、今回については、石原都政への 本質的で具体的な批判を継続する候補者・政党が存在 することで、無党派を装う諸候補者の提示する政策が 変わると思われる。共産党やその推薦する候補者が、 相手を見誤らずに、批判と積極的な政策を打ち出し続け ることを望むものである。
 今回の一連の選挙の結果がまさに、改憲の動きの行方 を左右する。政策合意なき候補者一本化でも、野党同士 の泥仕合でもない、無党派の心を揺さぶる訴えが必要 といえよう。