3.6付けで一般投稿欄に掲載された拙稿「浅野氏の立候補表
明をめぐって3」へ貴重なご意見をありがとうございます。私
の思いがある意味でかなったかな、と感じここに、現時点での
意見を述べます。なお、本稿が掲載される頃には、選挙結果自
体は出ているのかもしれません。
1)浅野氏の政策が、良い方に変わっていったことは大歓迎
浅野氏の主張は、3.6時点からずいぶん具体的になりました
。詳しくは皆様のご指摘の通りです。都民の福祉を拡充し、大
規模開発を止め、都政の私物化と同族主義を排すること、人権
と民主主義、アジア諸国への配慮など、吉田万三氏のもともと
の主張にずいぶん近くなったのです。
2)政策が変わった背景には相互批判がある
このように、政策が変わっていった背景には、諸氏のご指摘
にある運動を担う人々の思いとともに、吉田氏側や共産党など
との相互批判のプラス効果があったものと思います。逆に、こ
のような市民運動の支えやチェックなどのが減ると、新自由主
義改革+大型公共投資型の政策になる可能性を秘めているもの
と思います。
3)惜しむらくは秋の時点で工夫はなかったか
告示直前で、政策もはっきりしないまま、でないでない→や
っぱり出るとなる人は、その時点で怪しく感じました。秋には
吉田氏や、民主党なども参加したシンポジウムもありました。
その時に、望ましい政策のポイントを練り上げ、候補者を一本
化できなかったものかな、と思います。(そのシンポジウムで
は、民主党は頑強に共産党との共闘を拒否し、がっかりしまし
た)吉田氏は、政策が合うなら調整役になってもよい、と言っ
ていたようです。
4)終わりに 都議会民主党の問題があまり論じられない不思
議
この間の議論で、共産党の問題はずいぶん論じられました。
しかし、私の認識では、都議会民主党の問題の方がもっと深刻
と思います。ずっと石原与党だったのに来年度予算案への突然
の反対、共産党との共闘拒否、内部候補(菅直人氏?)か党外
かのゴタゴタのため政策的打ち出しが大幅に遅れ(というか、
自民ー公明と差を出しにくいし、出すつもりもあまりない?)
。このわかりにくさは、今回の都知事選挙での大きな問題、つ
まり沖縄でできることがなぜ東京ではできないか、に関係する
と思います。樹々の緑様の御論説に若干触れられていますが、
民主党は「自殺行為」をすでに繰り返し、ジレンマに陥ってい
るのではないでしょうか。(もちろん、民主党への呼びかけと
建設的政策論争は続けるべきと思います)
「どう組織するか」が目的というのには、私も賛成であり、 むしろ都知事選後にも無党派層を効果的に組織する取組が続い てほしいと考えております。統一地方選挙の後半戦や、参議院 議員補選、7月の同半数改選など、チャンスはたびたびありま すね。