4月9日のある国際人権派の雑食ブログが共感できるので引用 します。
2007年04月09日
「都知事選」統一地方選前半戦の結果に見られる地方政界の「 二大政党化現象の深化、共産.社民の衰退。左派は現実を直視 し、「頭を使う」べし!
昨日投開票が行なわれた東京都知事選挙は報道されているよ うに石原慎太郎候補(自民党)が280万票近くを獲得し、三選を 決めました。
対する浅野史郎候補(民主党.社民党支持)169万票、吉田万 三候補(共産党推薦)は約63万票。
「反石原」陣営は石原氏の「圧勝」を許す格好となりました 。
「石原三選阻止」の立場から浅野史郎さんを支持してきた私 としては、この選挙結果はとても残念なものです。しかし、敗 北は敗北。この無念な結果を直視した上で安部自民党をはじめ とする「右傾化.新自由主義推進勢力」と抗するための政治的 潮流を如何に創造していくべきか私たちは熟考せねばなりませ ん。
略
私は都知事選公示前にこのブログにおいて、「左派」は「「 自民党も民主党も五十歩百歩と切り捨てる前に、彼らの<内部 的矛盾>に切り込むための努力をすべきでは無いか?」と再三に 渡って強調してきました。
社民党と共産党、とりわけ「独自路線」を歩んでいる共産党 は、こうした「二大政党化」状況の深化という<現実>を直視し た上で、より「巧緻」な戦術を練ることが求められているのだ と考えます。
わが道を行く「確かな野党」路線>のままで突き進むのでは 無く、社民党.新社会党や民主党内の9条改悪慎重派、そして 保守ハト派などをも含む広範な「憲法改悪阻止勢力」総体の躍 進に軸足を置いた路線を採用して欲しいものだと思います。
また、社民党にしても、未だに党内(特に地方組織)の一部に 存在する「反共産党体質」を見直し、共産党との連携の深化を 真剣に模索すべきでしょう。
よほど頭を使わなければ、「議会内憲法改悪阻止政党」はい ずれ雲散霧消する可能性も十分あり得るのではないでしょうか 。
ただひたすらに「庶民」に「正しい政策」を訴えれば票が取 れるというほど、政治は生易しいものではありません。
そして、「護憲」の連呼だけ>が最大の「売り文句」でも広 範な民衆からの支持を獲得できるものではありません。
与党や民主党の「批判」だけに留まっていても、民衆はそっ ぽを向きます。
憲法改定が現実の政治日程に上りつつある今、私たちには現 実を直視した政治戦略・戦術が求められています。
最後に、浅野史郎さんの陣営で「勝手連」などの形で活躍さ れた皆さん、そして吉田万三さんの陣営の皆さん、本当にお疲 れさまでした。
今回は「右傾化.新自由主義阻止勢力」が分裂する形で選挙 戦に突入しましたし、「結果」に繋げることも叶いませんでし たが、次の勝利に向けて「ともに」頑張りましょう。