今回の都知事選に対して、総得票数が444万票から556万票に112万票増えたのに、石原陣営は、309万票から281万票に28万票減った。
だから、石原陣営の圧勝ではなく、反石原陣営の巻き返しだという議論が一部にある。
そして、若林義春36万票から吉田万三63万票に増えたのだと。
しかし、若林氏の得票は大惨敗といわれた参院選の東京選挙区での共産党の得票数45万票より2割も少ないのである。こんなもの比較の基準になるのだろうか。
また、吉田氏の得票は、2005年衆院選の東京の共産党の小選挙区の得票合計67万票より少ないのである。
この選挙結果は、反石原陣営の健闘、前進というよりも、共産党単独では、都知事選に勝てないこと。そして野党の共闘を進めなければならないことを示しているのではないだろうか。
国民投票法が強行採決された。残された時間は少ない。