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都知事選について(2)

2007/4/21 風来坊 50代 自営業

●無党派層のイライラ
私は現実の左翼運動を離れて以来、恥ずかしながら政治との 接点といえば選挙くらいしかありませんでした。そこにおける 私の立場は、選挙の「票読み」とか「分析」とかの世界で言え ば、特定の支持政党を持たない「無党派層」ということになり ます。ただしその中でも与党には投票しない、できるだけ世の 中をひっくり返す方向で考えている「反体制的な無党派層」、 ひと昔前の言い方だと「革新浮動票」ということになると思い ます。そういう方向で、できるだけ自分の一票が有効に使われ るように頭をひねるわけです。略
 衆院選挙に一発勝負の小選挙区制度が導入された時点で、す でに現実の選挙は「自分の入れたい人に入れる」ものではなく なっています。とっくの昔に選挙というのは「よりマシなほう を選択する」というストレスのたまるものになっています。選 択肢がなくても選択せざるを得ない。それが現実です。略
●一発勝負の小選挙区制度のペテン

 ところが一発勝負の小選挙区制になり、自公がスクラムを組 んできて、「自公VS(民主VS共産)」となった場合は非常にスト レスがたまる。多くの人は自公連合を倒すために、民主に投票 してきたと思います。そこでまだ民主が勝ってくれたらまだし も、結局は自公だけが30%代の得票で当選し、民主と共産の票 をあわせれば、実は自公よりも多かったなんて日には、もうス トレスたまりまくりなんです。
 ここが大切なところですが、私たちは今の政治に不満があり 、何とかしたいとは思うけれども、だからと言って民主や共産 や社民の支持者ではないのです。
 それぞれの党に対して不安や不満はあるし、将来どれかの野 党が政権をとったとしても、やはりそこで民衆の一人として監 視と文句を言いつづけるでしょう。だいたいが「政党」といえ ども、「国家」と同じく、民衆のための「道具」にすぎないと 思います。このへんが無党派市民と特定政党支持者の感覚の違 うところです。
 ですが、「自公はもうこりごり」「お願いだから何とかして! 」という声が渦巻き、実際に野党票を集めれば、自公と互角以 上に戦えるというのに、野党候補は乱立し、国民の声は議会に 反映されず、安部一人がそれを横目に高笑いしている。そこで 野党に対して、「お前ら何してんじゃ!民衆の嘆きの声が聞こ えんのか!自分が泥かぶってでも、一時的に損してでも、これ を何とかしてあげたいとは思わんのか!おんどれの党の目先の ことばかり考えくさりやがって!」というのは、そんなに責め られることでしょうか?