主に2007年都知事選挙をめぐって、政策的一致が十分な
いなかで共産党が民主党の推す候補に勝手連的に支持する方式
(原仙作様 現状分析対抗戦略欄 )に触発され、「納得はい
かない、しかし、試す価値あり」(一般投稿欄 )という拙文
を寄稿した。
原様から、拙論の末尾部分に関し、ご意見を詳細にいただい
た。スルーしたいお気持ちの折に、詳しくご討論いただいたこ
とには御礼申し上げます。
拙文は「試す価値あり」に力点を置いたつもりであったが、1999
年の不破政権構想問題と関連し、末尾部分にご意見の焦点が当
たってしまったようである。
拙文が論旨一貫しないように見えるのは、題名にある通りで
あろう。しかし、私が言いたかったのは、2003年以後顕著だが
、共産党が「政策的一致 かつ 共闘の意思」をふりかざし、
自公政権存続にもつながる衆参全区立候補路線(自公共路線)
と「たしかな野党」論をとっていることの問題をどう打開する
かという点で、政策面では納得が十分行かなくても民意の変化
を敏感にくみとって民主党も推す候補への勝手連方式でとりあ
えず勝利を目指し、当選した後のチェック(内部的批判)を怠
らないやりかたはどうかということであった。
その具体的実例として、いわゆる「改革派」知事たち(浅野
氏もその一人)の政治の実態を挙げたのである。今回の都知事
選挙では、新自由主義的改革+大規模開発路線という実績のあ
る浅野氏が政策も明らかでないまま直前に立候補表明し、他方
、共産党が推す吉田氏は政策を早いうちから示しながらも秋の
時点で候補者調整の可能性を示していたのである(共産党が吉
田氏の候補者調整論をどうみていたかは知らない)。
無党派層をめぐる原様の連作への意見として、民主党と自公
の改憲大連立の懸念を述べた。実際、国会では、改憲大連立寸
前までいっていたことも、読売新聞の憲法関連イベントで民主
党枝野氏の安倍・小沢批判の中で示された。国会の2/3によ
る発議という条項の重みである。参院選の結果によっては、し
びれをきらした民主党の右派が飛び出すような動きがあるかも
しれない。とすれば、参議院選挙においては、勝手連方式をと
るにしても、単純に民主党を勝たせるだけでは不十分でその後
のチェックは不可欠であり、のぞましくは、護憲の立場の平和
共同候補・比例共同リストのような、改憲大連立に楔をうちこ
める運動が急速に必要と考える。