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街頭で、なにげなくバスを待つ間、自民党の参院選候補の演説を聴いていた。いや正確には、きくともなしに聞いていたというべきだろう。
聞くに堪えないような無内容と激しい政治的野心。このような候補者が参議院議員となってゆく。そうして多数派を形成して、数に物を言わせて、採決を討議の結果ではなく、議員の圧倒的多数で押し通してゆく。
とてもまともな議会政治とは言えぬような破廉恥きわまる厚顔無恥な連中が、はばをきかせて政界を闊歩する。
寂しい国家となっちまったなあ・・・・
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きけわだつみのこえを
あの日・・・・・・
「母さん
私はまもなく
敵地にのりこみます
燃料は
片道の燃料しかありません
撃沈させて
お国のために
奉公します」
そう書き残して
神風特攻隊として
ゼロ式ジェット飛行機で
突っ込んでいった
遺った物は・・・
一通の手紙のみ
そのような悲劇の道を
ふたたびこの国の政治多数派は
再来させようとしている
相次ぐ政治の空洞化
『人間の条件』『戦争と人間』の
大河小説を書き残した五味川純平は
政治の来し方に憤死した
死んでいった者が
もはやなにも言えないとしたら
死者の怒りは
誰が伝えるのか
誰もいない
生きてる私
生きてるあなた
私たちが伝えなければ
誰にも伝わらない
死んだ男の遺したものは
ひとりの子どもと
ひとりの女
死んだ兵士の遺したものは
こわれた銃と
ゆがんだ地球
死んだ女の遺したものは
生きてる私生きてるあなた
ほかにはなにも遺さなかった
相次ぐ政治の空洞化は
そのつぎに
巨大な「新体制」を
用意している
それを「美しい国」と名付けたのは
巨大な権力を手中にした
戦後最大のデマゴーグ
戦後最大の権力盲者
ゆがんだ幼稚で媚びたような優男の微笑
外国の財界・首脳にはこびへつらい
日本国民、とりわけ庶民には傲慢な男アベシンゾウ
戦後最大の戦争発起人
後世まで
よくよく名を残す戦後最大の恥知らず
戦後最大の戦争犯罪人として
後世に名を残す怖れ有り
彼を「守る」のは草の根の民衆のレジスタンスによって
彼の侵略妄想を阻止してあげた時
かろうじて彼の名前は汚辱から免れるだろう
相次ぐ政治の空洞化は
アベシンゾウ「靖国派」が一手に引き受けている
彼らに日本の未来を委ねるな
彼らに日本の平和を破壊させるな
それは
日本国の脈々たる歴史の破壊しか
後には残さない首相だからだ
奴らを通すならば
日本国民は
亡国の民となり
世界平和にとって
最大の破壊者として
世界中の指弾も当然受けるだろう
瑞穂と富士の美しいこの日本を
破壊する権力亡者に
売り渡すなら
死んだ人々は
墓の下で
二度目の憤死をとげるだろう
相次ぐ政治の空洞化は
かならず
「新体制」「新改革」の名の下に
とってかわられることでしょう
・・・・そうして
日本は民族皆殺しの悲劇を
再度運命として
甘受することだろう
一粒の麦もし死なば
落ちて地の種とならん
「連帯を求めて孤立をおそれず」
(谷川雁)
「力及ばずして倒れることを辞さないが
力尽きずして挫けることを拒否する」
(東大安田講堂1969年落書き)
ふたたび
唄え
青年の怒り
ふたたび
歌え
民衆の声
天に声有り
人をして語らしむ
(vox popuri vox dai)
草の根は
再度
そよぐことだろうか・・・
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以上