地震に伴う柏崎原発の事故との関連で、社民党の福島党
首が風力発電の推進を提唱している。しかし、風力発電はクリ
ーンなエネルギーの看板を掲げた自然破壊の元凶だと思います
。
昨年入笠山で風力発電所建設の動きがありました。
入笠山~鹿峰高原までの尾根上、山室川と小黒川の間の尾根(
総延長11km)1000kw級風車(最高地上高100m、最大30基、20m
四方深さ10m鉄筋コンクリート基礎)
入笠山~芝平峠を経て南西に延びる尾根上、山室川上流部を取
り囲む山域(総延長15km)1670kw級風車(最高地上高110m、最大33
基、20m四方深さ10m鉄筋コンクリート基礎)
つまり、300m~500m間隔で100mの風車が63基も山頂に林立す
るわけです。
巨大風車の基礎工事で4000立方メートル×63=252,000立方メ
ートルの穴を掘ることになりますが、垂直には掘れないので、2
倍以上の大きさの穴が必要とのことです。
4000立方メートルとしても、7200t×63=453,600t実際には100
万t近く
これだけの土砂の搬出、機材の搬入、メンテナンスのための
道路の拡張建設、土砂の廃棄、風車の回転に伴う風、騒音、ど
れ一つとっても、自然破壊以外の何物でもない。
これが、昨年末中止にできて安心していたのも束の間、また
風力発電の話題が広がりそうなのを危惧します。
だいたい、出力を制御できない風力発電は、蓄電を前提とし
ない日本の発電システムの下では、閉鎖された空間以外では役
立ちません。
風力発電や太陽光発電のような出力を制御できない発電シス
テムは、環境政策の広告塔、という機能を除けば、電力供給シ
ステムのお荷物にしかならない、高価な玩具にすぎず、代替の
発電方法としては、全く意味がありません。
護憲勢力の前進を願う者の一人として、福島党首のこの非科
学的な発言を残念に思います。