共産党は50年間維持してきた、東京選挙区で議席を失った。
これは選挙区で一つも議席を取れなくなったことを意味する。
しかも、比例でも3議席しか確保できず、全体として1議席減ら
した。
それにもかかわらず、志位氏にしても、市田氏にしても、自
らの責任について誰も言及しようとしない。
一、二十九日投開票がおこなわれた参議院議員 選挙で、日本共産党は、比例代表選挙で三議席を獲得しました 。これは、一議席減ですが、得票数では、前回および前々回の 得票を上回る四百四十万票(7.48%)という地歩を維持すること ができました。選挙区選挙では、議席を獲得することはできま せんでしたが、東京、大阪、京都などで得票を増やしました。( 日本共産党中央委員会常任幹部会 2007年7月30日)
どこか前進したことだけ、相手の問題点だけを探せば何か見
つかるだろう。しかしこれでは問題点や教訓を引き出すことは
できないし、いつまで経っても、新たな前進はないだろう。
幸いなことに、自公与党勢力は惨敗した。また、沖縄では野
党統一候補が勝利することができた。これで安倍ファショ政権
の暴走は止まるだろう。
これは今回の選挙の成果の一つと言えるのではないだろうか
。また野党共闘は幾つかの選挙区で効果をあげているようだ。
これも今後の野党共闘に影響を及ぼすだろう。
民主党の中で誰が護憲派で、改憲派だかよくわからないが、
安倍政権そのものが否認された以上、この選挙結果は、民主党
の改憲派の動きも牽制する効果をもたらすのではないだろうか
。