今回の参議院選挙による国民の審判は安倍政権をはじめ
自民・公明党に厳しい審判をくだした。マスコミは毎日のよう
に安倍政権と民主党の動きをにぎわしく報じている。
そこで感じることは、年金、格差、消費税問題など国民の生
活や憲法改悪の動きを見るにつけ今回の参議院選挙は日本共産
党が躍進する絶好の機会であった。ところがその結果はどうで
あったか。こうしたことに対する不満票は大部分が民主党に流
れ「確かな野党」を標榜する日本共産党にはほとんど投じられ
ない結果を招いた。このことはきわめて重大な問題である。
党中央は7月31日で赤旗本紙に所感を公表しているが上記
の問題についてはほとんど触れないばかりか、比例区では四百
四十万票と得票を伸ばしたと評価している。
このたびの参議院選挙で「確かな野党」が有権者に正しく評
価されたのか、そして今回の参議院選挙に対する厳しい総括が
なされなければ、近く予想される衆議院選挙での支持も得られ
ないのではとの危機感を抱くものです。