哲学に立脚している共産党の今後の社会的役割は、表面的政治的後退に伴い、次第に、影の部分である謀略的役割が増大して来ると思われる。21世紀の戦争では、経済的利害が表面から消えて、宗教、倫理、哲学的利害が表面に現れる事に成る。
意識するとしないとに係りなく、経済的利益は表面化しにくくなるし、宗教的、倫理的、哲学的真理や正当性を無視した主張はしにくくなる。争いの表面的原因を真理や正統性にならざるを得ない。
21世紀の争いの原因は、科学的知識体系と哲学的、倫理的、宗教的主張との争いに成る事だろう。キリスト教国やイスラム教国では、夫々に内蔵されている倫理観が主張され、争いの主要的問題にされる。儒教国も同じで、儒教的優位を常に主張し続ける事に成り、国際的世論をみづからの味方に付け様と画策する。宗教的、倫理的、哲学的真理性、正当性の主張は、謀略的行動を採って表れる。国家神道は教団宗教であり、ナショナリズムでも原理主義にも成り得る。日本共産党も例外では無い。
経済的利益の追求は、真理と正当性の関係から、影の部分に押しやられるが、消えて無くなる訳ではなく、世界的平準化と共に、地域内に格差的要因を拡大して行く。経済的格差は常に存在するが、価値観の自由も拡散して行く。
平等的意識から対等的意識に変化せざるを得ない事に成る。民主主義は、利害や科学的事実の透明化無くしては存続し得ない。コンピューターの発達は、利害や科学的事実の透明化には、打って付のシステムを提供できるかもしれない。経済学も論理から統計経済に変化せざるを得ないであろう。
偉そうに言ってみた。真夏の悪夢になるのかどうか私には予見できない。やはり、マルキシズムは、博物館に送った方が良いのではなかろうか。ま、原理主義は、哲学にも存在する事に成る。原点に戻れという声が、さざ波通信にも聞こえて来てはいる。謀略、謀略。マインドコントロール。