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未だ存在しない“科学と民主主義の党”

2007/9/3 灯台守 60代 自営業

 過ってマルクスは、自分自身の人生をかけ、社会科学を 目指したのではなかったか。私はこの様に考えている。ヨーロ ッパ文化の中に育ったマルクスは、“論理の世界”(哲学的世 界観)から踏み出す事は出来なかった。不破氏の「科学の目」 は、其のタイトルのみ正しかった。エンゲルスが「空想から科 学へ」を書いた時、多分、弁証法的唯物論が科学であると信じ ていた筈だ。不破氏が「科学の目」を書いた時も、不破氏は弁 証法的唯物論を科学として思い込んでいた。今でもだろう。

 現在、日本共産党に残された選択は、マルキスト(哲学 信奉者)として生きるのか、社会科学者として民主主義を掲げ 、リアリズム(科学的視点)の下で社会を理解しょうとするの か、分かれ道に立っている。

 “戦争の放棄”に拘ればよいだろう。共和制を掲げ、天 皇条項は憲法から外し、非政治的文化的天皇に位置付けよ。国 連常任理事国など国家としての欲を捨ててよいだろう。国民に リアリズムを教育して、一方、超感性社会として日本を発展さ せよ。価値観は自由だ。科学的思考(リアリズム)と民主的ル ールとを堅持して、個人を磨く社会、失敗しても再生の利く社 会、最後の受け皿社会保障を確立せよ。最後に統治社会から、 自治社会(古代から日本で発展した和の社会の発展系)に移行 せよ。社会主義は誤りだ。個人の自立した、個人の個性を自由 に伸ばせる社会を築け。
 共産党が再生する道は、マルクスの文化的原因によって誤っ た道は称えつつ、其れから離れて科学と民主制の道に進め。科 学には誤謬はつき物である。自らの誤りを反省する事で、相手 の誤りを理解できる。日本の感性文化は、リアリステック(科 学的視点)を持つ事で、国際的スタンダードに成りえる。自信 を持て。但し、現職幹部は去るべきだ。