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唯物論と観念論に付いて071228

2007/12/28 灯台守 60代 自営業

 デモクリトスさんの問題の立て方に問題があります。観念論 者は“病は気から”、唯物論者は“病はウイルスが原因”。此 れは、唯物論者と観念論者の対立意見ではなく、科学的理解を する人と非科学的理解をする人との対立です。唯物論も観念論 も認識論的哲学です。

 唯物論“哲学“は、自然科学的分野では“科学的”です。社 会科学上の問題(意思を含む問題)では、“哲学”的解釈に成 ります。此処に矛盾があります。

 原因は、唯物論と言う認識的概念を元に組み立てられた哲学 だからでしょう。繰り返しに成りますが、物質と精神(心も含 む)とを、対立物と考えた所に問題が有ります。科学的見解で は、精神は物質に内在している性質です。

 物質と精神とを対立物、別物として捉えている所に問題が有 ります。物質と精神とは、同一事象の現れ方の違いでしかない のです。デモクリトスさんは此れに同意された筈です。

 対立的捉え方は、マルクスがヨーロッパに生まれたヨーロッ パ人であり、ヨーロッパ文化の体現者であったと言う事でしょ う。観念論も唯物論も認識論的哲学であり、実証的科学とは無 縁です。日本にも物事を対立的に捉える文化は有りませんでし た。

 マルクスは、認識論的に科学(自然科学のみ)を評価してい ます。その為、自然科学に付いて問題は有りませんが、問題は 人間社会に付いての問題です。

 デモクリトスさんと私の間には、自然科学に付いての見解の 相違は無いと思います。又、人間の意志を含む問題、社会問題 に自然科学的手法を取り入れると言う点でも、違いは無いと理 解しています。しかし、どうしたものか基本的問題、哲学と科 学の違いに付いては見解が異なるようです。何故その様に成る のでしょう。

 イデオロギー(哲学)が科学では無い事は、現代社会では当 然の事と理解されている様に思えます。デモクリトスさんのコ メントをお待ちします。

 哲学的論理は科学の未解決分野では、有っても良いでは無い かと言う考えは、デモクリトスさんにも人文学徒さんにも共通 する見解のように思えます。――間違っていたら訂正願います 。――此れに付いて、私は、哲学的論理は時間と共に“信奉者 ”を減らし、科学的論理を展開する人が増え、哲学的論理を展 開する人は、次第に減って行く筈だと考えています。哲学的論 理は無くても人類にとって全く問題に成りません。哲学が支配 する社会は、紛争と対立が無くならないでしょう。

 社会主義社会は大きな実験だったと言う考えは持っていませ ん。従って、其れが失敗だったとも思いません。社会が個人を 管理する統治システムであると言う理解です。政治的には個人 を基本に組み立てられた社会では無いので反対です。理性的コ メントをお待ちします。