現在、各地各団体に九条の会が設立されている。日本共産党 は憲法改正問題に向けて、手間隙掛けて直接間接に設立してい った。マスコミ人や財界人に対しても、取り組まれて来た。或 る意味成功だった。(安倍政権を倒した。)これは、日本人に とって、共産党にとって良かった事なのだろうか。多分、共産 党幹部達にとっては成功と評価されている事ではなかろうか。
客観的状況は、日本の将来的選択の幅を狭めたに過ぎないと 思える。日本を取り巻く平和や豊かさと言った状況には何等変 化を与えなかった。情況を切り開けなかった。
共産党自体、将来的状況を切り開いた訳ではない。戦前では 軍部を含み、行政府とマスコミとの癒着は、成功体験としてま たひとつ積み上げられて行った。党幹部の生活は近い将来まで は、取り敢えず保障されたかもしれない。日本共産党と中国共 産党と朝鮮労働党との関係は、何等変わる兆しはない。国内で も所得格差はさらに拡大されている。グローバル経済化が進め ば、世界的格差的社会が拡大して行くかもしれない。共産党は 此れからどの様な政策を模索して行くのであろうか。
リアリティ-有る政策立案は、間違えれば、国民を反対に回 しかねない。現行政策を維持する事も、共産党にとっての飛躍 に繋がらない。むしろ衰退を押し留める事が精一杯の状況が続 かざるを得まい。
感性文化社会でイデオロギーに集中している間に、子供たち は感性的要素を強め、メールの絵文字やアニメ,漫画等の隆盛 が引き起こされている。私から見ると“論理性”を身に付けず に大人になり、感性社会は引き継がれて行く。過っての“綴り 方教室”が光りだした感を抱いている。日本人が平和な国民に 変化して来た事は、豊かさとの比例関係に見える。決して社会 的質の変化には見え難い。共産党は今も将来も日本人の自立的 平和と豊かさに貢献できる資格を持っていない。マルクスが誤 った科学性から、真の科学性に変わらない限り、組織的発展は 見え難い。それとも、多くの専従党員官僚を抱えて、野垂れ死 にする道に進むのだろうか。国民の利益を優先する事が出来る のか、党員個々人の利益を優先するのか、此処が分かれ道にな るのだろう。