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専従給与論争のことなど

2008/2/23 さる市役所の労働組合員 50代 地方自治体職員

 2/16に秦野さんが専従給与や共産党の「第二事務」の件についての論争について触れておられます。このことは月刊雑誌『正論』に連載の企画がことの発端となっているはずです。秦野さんはご存知なかったのかどうかはしれませんが、そのことには触れられていませんでした。その連載企画の内容について、私の方からすこしふれてみます。

 去年の12月号から『正論』誌上で元日本共産党職員、志波耕治(筆名)という人が連載で日本共産党の告発をしています。2月号では「第二事務」の件、2月1日発行の3月号では共産党地方組織の専従の問題について書いておられます。詳しくは図書館に行って雑誌『正論』のバックナンバーを見ればよいと思います。

 この著者のスタンスはいわゆる反共ではなく共産党指導部に対する厳しい批判にあると思われます。1月号では事実上の共産党トップ不破氏の貴族的な非常に贅沢な生活ぶりを批判しています。

 私自身としては3月号に書かれていた「党専従者」の内容でかなり驚きを受けています。共産党には労働者党員以外に職業革命家たちがいて都道府県委員会やその下の地区委員会で働いていて、党専従と呼ばれているそうです。この党専従の方の苦悩は機関紙「赤旗」の拡大にあるのがよく分りました。インターネットなどの普及で新聞自体の読者が減っているのにそれでも拡大せよという上部からの指令は、本当に乾ききったタオルを絞るようなものです。結局赤旗代金を地区委員会の乏しい財政から支払ったりしてその月の専従たちの活動費支給にも大きく影響してくるとのこと。

◎赤旗の拡大への上部からの執拗な命令に、拡大したことにして自分で増加分を抱え込んでサラ金に手を出した支部長もいました。
◎赤旗を抱え込んで金銭的に困るのは地区委員会も同じである。独立採算が原則である地区委員会は結局、家賃や電話料金の滞納、さらには専従給与の遅配・欠配となる。年末や夏季の募金に頼るほか、裕福な党員から借金もする。ある地区委員会では借金1億円というところもある。著者の聞いた話ではカネに困ったある地区委員会が民医連の病院建設にあたり、落札した企業を回って企業献金を集めていたという!
◎この赤旗拡大地獄で精神を病む専従も出るほかに、著者の同僚だけでも失踪が3名、投身自殺1名、焼身自殺2名とあげられています。

 ざっと上記のようなことが書かれています。それなのに不破氏のきわめて贅沢な暮らしぶりはなんなんですか、本当に私は義憤を感じました。
 さて、そのようなひどい最高指導者に対し批判的な動きを抹殺しようとする党中央に対して敢然と戦う人々がいてそれを4月号では紹介するそうです。