私は日本人を“感性文化人”だと見ています。多くの日本人は選挙戦や機関紙的 に発表された点を追いかける視点。確かにその様な視点以外には共産党は見えて 来ません。それ以上見ようとすれば、判断力の問題が含まれます。
その様な目に見える視点を追いかける視点は、党指導部の意図でも有ります。 情報化社会では善意、悪意、正しい、間違い、真実、偽証取り混ぜた情報が行き 来しています。
日本歴史学会が陥った、日本列島内に限定された記述された歴史観、論旨を 限った歴史観の誤りが指摘されて来ました。最近では、日本史は東洋史全体の中 での一部をなす歴史であると言う始点が強調されて来ているようです。
戦後、アメリカではマッカーシズムが吹き荒れ、大きな注目を集めました。ア メリカの大統領ルーズベルト政権の中には、ニューデ-ル政策と共に多くの社会 主義者が参加していたと言われます。アメリカ保守派の危機感が引き起こした、 政治行動だったのでしょう。アメリカにはヨーロッパ大陸では入れられなかっ た、種々のマルキシズムとは異なる社会主義も存続しています。ある時期挙って 民主党に雪崩れ込みました。其の名残は現代民主党の多様性となって存続してい ます。私自身信じられない様な主張も有ります。
国際共産党活動の中では、選挙活動は大きくとも、其の一部と言う位置づけで ある筈です。スターリンは学問的決定まで口を挟み、誤りを犯しました。日本共 産党の活動を選挙活動や党の決定のみに限定して見てしまうと大きな誤りを見過 ごす事にも繋がります。
日本共産党は中国共産党との繋がり、学問特に経済学との繋がり、民商、土 建、青年学生、平和団体、法曹界、労働組合運動、生協活動等々。共産党活動の 間口は大変大きいのです。私自身三十数年経験して来た中での経験です。現役当 時何かの大会に出席する中で、多くの海外友党団体、国内関連団体役員の挨拶が 含まれていました。これ等の活動と共産党の活動は連帯しているものです。選挙 での総括は毎回の事、お粗末では有りますが、共産党を選挙の党と言う視点を “振りまく事”に、私は賛成できません。共産党にとって選挙に勝利する事は、全 体にとっての部分に告ぎません。日本での勝利が共産主義の勝利に繋がって、共 産勢力の勝利に繋がって行き、日本共産党の敗北でも国債共産党の勝利は、将来 の共産党の足場の確保に成って行きます。
現代、中国共産党を始め中南米、アフリカ、アメリカ、ヨーロッパの共産党勢 力は、殆どはたん状態です。ベネズエラやイランの政党は民族主義でしょう。ベ トナム自体もそうでした。中国共産党は党末端では既に崩壊しています。実際、 経済的状況を数字で示せば遠くなく破綻は起きざるを得ないでしょう。中国の経 済状況は日本的発展期に相当すのではないかと考えています。まだまだ中国内陸 部には経済的には取り残された人々が存在しています。放って置けば社会問題と なって現れます。或る程度大きな経済発展は必要ですし、急激な発展はインフレ を引き起こします。環境問題は目を覆うものに成っています。其れを押しての経 済計画を進めざるを得ない状況は、大変困難です。今後、中国国民と、中国共産 党とは区別して行く積りです。日本文化の源流にも成っている、中国人には敬意 を表します。