共産党がいま動かずしていつ動くのか。
「機来り、事開きて成す能はず、座して
之を失うものは人の罪 なり」吉田松陰
100年に1度の不況により混迷する日本経済の現状は、日本共産党にとっては
その政策(経済理論)を国民に聞いてもらえる千載一遇のチャンスである。
つまり、今まで共産主義者が訴え続けてきた、「資本主義の破綻のしわ寄せは
必ず庶民に押し寄せる」ということが現実となっているこのときこそ、真の民主
主義は共産主義的な経済システム以外にない、ということを実感として受け入れ
てもらえる時機なのである。しかも、麻生内閣崩壊および民主党も同族と思われ
ている中での衆議院選挙を控えているこの状況は、日本共産党にとって党員増加
の可能性も出てきているという、この上なく好ましいことである。
私はどこの政党も支持しないが、こういう状況となれば、少なくとも日本共産 党は全力を尽くして「派遣切り」だの「内定取り消し」だの虐げられている庶民 の味方をするものだと理解していた。しかし、テレビ討論などでも自民、公明や 民主の否定はするものの具体的に、本当に困っている庶民の心に届くまで具体的 になった政策を訴えているとはとても思えない。また、少数野党の立場ではたと え救済政策を訴えても実行力はなく、庶民はただただ貧窮するだけであろう。
そこで、私の意見として以下の本を1000冊ほど購入し、現時点で企業から見捨 てられた労働者から成る労働組合および主な支援団体を通じて労働者階級の人た ちに配ることを推奨する。これにより、1人でも多くの人に資本主義にとってか わる経済システムがあることを理解してもらってはいかがであろうか。
ナニワ金融道 ゼニの魔力―世の中のカラクリがわかるマルクスの経済学 (講談 社、青木 雄二著)
まずは教育が必要で、しかも押し付けられると余計に反発し敬遠する恐れがあ る。押し付ける代わりに、「なぜ自分たち庶民ばかりが困るんだろう、上のお偉 いさんはなぜ困らないんだろう」と考えさせることが重要である。庶民とは言 え、本当にバカではないのだからわかるはずである。
今後の日本共産党の具体策を期待してやまない。