樹々の緑さん、こんにちは
4月18日の「組織欄」に載っている次のようなご意見は、十分に理解できます。現在の民主党のネックとなっているところですし、政権交代派内の論争点にもなっているところです。
「ただ、理論的論点として『国策捜査』であること=いかがわしい政治的動機に基づいて、形式的に法を適用して過剰なキャンペーンを張っているという企図を論証するのは、『形式的法規範の壁』が厚いだけに、難しいと思います。政治的には明々白々であっても、『この事案は、これほどまでに大々的に強制捜査がなされ、非難されるべき事件ではない』という主張を掲げることは、『違法を見逃すのか!』という極めて『正当な』反批判を考慮すると、逆の意味で政治的に自らの手を縛る結果に繋がるようにも思われます。
・・・法規範の「解釈」にしてみても、自衛隊の合憲性を巡るものを引くまでもなく、かなり融通無碍なものですから、現在のように、民衆の基本的多数部分が『あれは、自民党がやらせているのだ』という『素朴かつ生活の知恵』の認識でまとまっていると見られる限り、これを『民主主義の危機』として喧伝することには、若干の躊躇を感じるのです。」
しかしながら、私は「民主主義の危機」を中心に訴えろと言っているわけではありません。4月4日の「現状分析欄」への投稿で、小沢続投論者に呼びかけた部分では次のように言っています。
「国策捜査の暴挙を官僚の浪費や年金不祥事、医療制度荒廃など、政権と官僚の腐敗政治と同根のものとして、腐敗政治の現れとして、国民の関心に沿うような説明を工夫しなければならない。国策捜査─自民党政権の腐敗─消えた年金等の相互関係をわかりやすく、一言でイメージの湧くような説明をどう考案するか?」
樹々の緑さんが危惧する点を検討するために書き始めてみたものの、問題は政権交代派内の中心論点(小沢続投で勝てるのか? 世論の大勢を受け入れるべきだ。)と関連しているので手元の資料をかき集めてみましたが、若干の欠落があり、”本論”は来週に回さざるを得ません。麻生は任期満了選挙でいく気配ですから、来週でも時機を失しているということはないでしょう。とりあえず、簡単な返事ということでご了解ください。