先日の都議選で敗北した日本共産党執行部は、「民主党は自民党と同じ」「政権交代しても変わらない」と民主党批判を繰り返してきた従来の路線を転換し、今後は「建設的野党」として積極的に政策提言し民主党への批判は弱める姿勢を示したと時事通信は伝えています。
「民主政権」に政策提言=衆院選後は「建設野党」-共産
2009/07/16 時事通信
共産党は16日、次期衆院選に臨む「基本的立場」を発表した。東京都議選での民主党圧勝を踏まえ、「民主党中心の政権が成立する可能性が大きい」と判断。衆院選後は、「建設的野党」として積極的に政策提言していく姿勢を打ち出した。
「民主党政権」が誕生した場合、共産党と一致する政策については「推進者」として協力すると明記。
一方で、憲法改正や比例代表の議員定数削減などに対しては「防波堤」として反対していくとした。
志位和夫委員長は同日の記者会見で「良いものには協力し、悪いものには反対する。『行動する是々非々』の立場だ」と強調した。
共産党はこれまで、自民、民主両党の間に埋没することを懸念し、「自民と民主は同じ方向を向いている」などと批判してきた。しかし、志位氏は「自公が与党でまず責任を問われる。(自民、民主両党を)同列にするのは適切ではない」と述べ、今後は民主党への批判は弱める姿勢を示した。
志位委員長や市田書記長をはじめとする日本共産党現執行部の皆さんに言いたい。
「いまさら悪い冗談を言ってもらっては困る」と。
戦後はじめて民主党中心の野党による政権交代の可能性がでてきた大事な時に、自党の党利党略のためにここぞとばかりに民主党批判を繰り返してきた日本共産党の方針はもともと間違っていたのです。そんなことは都議選の敗北を待たずともだれの目にも分かりきったことだったのです。マスコミと一体となり自民党別動隊として民主党の足を引っぱってきた日本共産党の醜い姿に国民はあきれていたのです。
その結果が先日の都議選での共産党議席の大幅減(13議席→8議席)として表れたのです。自己批判もなく責任の所在も不明確のままいまさら路線転換を発表しても誰も真面目に受け取らないでしょう。
反戦・反貧困・反ファシズムの野党統一戦線の構築を忘れて、民主党攻撃に狂奔し自公政権を利する敵対路線を推進してきた志位委員長以下の現執行部は自己批判した上できっぱりと辞任すべきです。党内の統一戦線派に執行部を明け渡すべきです。
(終わり)