いかに対応すべきかおそくなりました。trockij氏の私の小論について意見を述べ させていただきます。
「沖縄の米軍基地移転問題と日本政治の根本的課題」への反論2009/10/26 trockij
「日本は、アメリカから独立している国家なのか?」と貴殿は問うています。問題は そこにはありません。いずれにしろ、日本・米国ともに帝国主義国家であり、その関 係は帝国主義国家間の力関係でしかないからです。労働者階級が関心を持つのは、帝 国主義国家間の力関係ではなく、帝国主義国家を打倒する階級闘争です。
「オバマ大統領は、平和や核廃絶を訴える平和主義者と言えよう。」という貴殿の主 張には、心底驚かされました。オバマ大統領は、すべての主要な点において、ブッ シュ政権の政策を継続しています。米国の二大政党制は、何ら異なる点のない二大政 党が利権を求めて相争うものです。
米帝国主義者に向けて「進言」するのではなく、日米帝国主義の打倒こそがもとめら れています。
帝国主義国家、労働者階級、階級闘争。これらの言葉でどのような現実を意味して
いるのかが問題です。
日米帝国主義の打倒とは、現代においてどのようなことがらをさそうとしているので
しょうか。
あなたにとり、日本帝国主義の打倒とは、何をさしているのですか。
アメリカ帝国主義の打倒とは、どのようなことをさしているのですか。
私の理解する範囲では、学生なみの抽象的論争をするなら別ですが、日常の行動において、たとえば雇用問題、後期老人医療保険、国内産業の保護、国内米軍基地の問題などにきちんと対応をしないで、帝国主義論を云々することは、私は意義がうすいと思います。
① アメリカから日本が独立しているかいなかが、主要な問題にないにせよ、日本の
外交や産業が国内の政治的主体、経済的主体がアメリカの政策によってふりまわされ続けた戦
後史に私はがまんがなりません。外交軍事でも、アメリカのいいなりでなく、戦後憲法の理
念を生かして護憲と平和を政策の根本にすえて展開していくことが、肝要と考えます。
② 私も確かにあなたの言うようにオバマ大統領に幻想は危険だと考えます。オバマの言説を彼が実行するには、その理想主義を実現化するアメリカ政府の政治環境を整えるべきです。オバマが口先だけなら、オバマの言説を逆手にとって、彼に「オバマ」に反する政策を実行させるように働きかけるべきです。オバマは理想ではなく、実現のための大
事なベクトルとして考えるべきかと存じます。