第1点:
小沢氏が反米的と決め付け、トヨタ自動車問題がそれへの報復と断じていますが、それはあなたが勝手に決め付けていることです。トヨタ問題は今、ほとんどマスコミに取り上げられておりません。その後の経緯についても報道がほとんどされておりませんが、一応、車体本体の問題ではなく、ドライバーの運転ミスが原因のようです。小沢氏の「政治資金問題」は、日本の旧自公政権下で政権と癒着したマスコミ関係者などによって、小沢氏の主張する改革を阻止するために、意図的に作られ、「小沢たたき」の材料にされたのです。小生は小沢氏を全面的に支持するものではないが、先の民主党代表選挙で示された同氏の主張は、管氏よりも優れていると判断しました。直近の政策論争では「改憲問題」は盛り込まれていません。政治というのは、その時々の「潮流」によっても主要な論点が異なってきますが、今は「国民の生活第一の改革」か「今までの既存路線である消費税増税路線」かの選択が最も大きなポイントです。この点では、小沢氏の主張を支持します。
このような政治状況のなかで、共産党の立ち位置がどこにあるのかが問題です。マスコミの「政治資金問題」に乗せられ、その本質を見抜けず、旧自公政権のやからと同じ立場をとり続けていることは、実質的に、自公政権の復活に手を貸していることになるのです。
第2点:
最近の尖閣諸島での領有権問題で、唐突に「アメリカが中国侵略戦争に踏み切ろうとしている」などと主張されていますが、この主張も全くの根拠のない主張です。あなたは「魚釣島」を中国が主張する「釣魚台」と呼んでいますが、そのことから推察するところ、あなたは、尖閣諸島の領有権は中国にあると考えているのですか。小生は尖閣諸島の領有権は日本側にあると考えています。あなたのように、領有権が中国にあると考えるなら、現在の尖閣諸島の問題は「日本側が中国の領土を侵略している」となります。尖閣諸島の領土問題について、その歴史的経緯から日本の領土です。この点、共産党の主張は全く正しいと考えております。
第3点:
「改憲」の問題は9条の戦争放棄の規定だろうと思いますが、この点では第二次世界大戦のように、国家どうしの戦争から、「国家対テロ」の戦争が起きている点です。宣戦布告なき戦いが現在の世界で起きているのです。このような事態は今まで想定していなかったものです。このことについて我が国としてどう向き合うべきなのかが問われているのです。また、領土問題をめぐっては、竹島が韓国に不法占拠され、北方領土もロシアの不法占拠が続いています。尖閣諸島でも中国側による領土と海洋権益拡大のための「社会帝国主義」的政策が行われています。我が国の領土領海はアジアの覇権国家による侵略の危機にさらされているのです。このような状況を鑑みれば、武力行使をともなう国家の自衛権行使は必要であると考えます。そのような問題以外にも、現行憲法の条項は現代にそぐわないものも多々あると思います。例えば、衆議院、参議院の二院制度、重要法案への国民の直接投票制、首相公選制、などなどです。これらの問題も憲法改正が必要になってきます。
また、土地の私有制への制限などは、これからの環境問題を考えたときには、必要になるのではないでしょうか。