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菅内閣の推進するTPPは小泉「改革」の二番煎じ

2011/1/22 櫻井智志

 菅総理は、力強くTPPの政策実行は「平成の開国」と豪語している。果たしてそ うなのか?

 あらゆる分野で「貿易の自由化」「市場開放」を行う以上、日本の経済全体に影響 を与える。TPPが特に農業の壊滅的な破壊につながることは、私のような門外漢の 素人でもわかる。だが、知人が医師から直接聞いたという話のなかみは、衝撃的な内 容だった。

 その医師の話によると、医療・介護の分野に重大な影響を与えることも忘れてはい けないと強調している。羅列すると、
①貿易の自由化によって医療・介護従事者がアジア各国の労働者と競わされ「賃金破 壊」が起こる可能性があるという。
②当然そこでは、医療の質の問題、日本の国民皆保険制度に重大な影響を与える可能 性があるのではないかと。
③さらに、医療の市場開放によって、医療の質低下、患者の選別、患者負担の増大な どが懸念材料になることは必至だと。

 この医師の話は、菅総理の「平成の開国元年」などというおしゃべりが、詭弁でし かないことを明確にしている。はっと思ったのは、小泉純一郎元総理が行っためちゃ くちゃな「改革」という名の新自由主義改革そのものである。「規制緩和」という名 の無制限な弱肉強食政策そのものではないか。菅総理が進めていこうとする政治は、 まさに小泉路線の継承なのではあるまいか。