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歴史健忘症

2011/2/13 ちょっと過激 50代 自由業

自分がしたことは棚に上げて、他人を責める人がいます。今の日本がまさにそう ではないでしょうか。朝鮮半島からの強制連行は否定しておいて、拉致問題を声 高に叫ぶ。ロシア(旧ソ連)との関係でも当てはまります。日本は何もしていな いのか。一方的な被害者なのか。そんなことはありません。ソビエト革命政権を 打倒することを目的に日本はシベリア出兵を行ったのです。その数は7万以上 で、各国よりも数十倍多い兵士を派遣しています。各国が撤退した後もシベリア 駐留を続けたうえ、占領地にかいらい国家の建設すら画策しています。資源豊か なシベリアを日本の影響下に置こうとしたのです。あわよくば植民地にしようと したのです。それからソ連は日ソ中立条約を一方的に破ったと非難する人がいま す。では、日本は守るつもりがあったのか。そんなことはありません。証拠は関 東軍特種演習。1941年6月22日に開戦した独ソ戦に対し関東軍は70万以上の兵 力で東西からソ連を挟み撃ちにしようとしたのです。結局軍部内で石油備蓄量低 下を理由に南方資源の獲得を目指す南進論が優位を占め開戦には至りませんでし た。しかし、日本が日ソ中立条約を守るつもりがなかったのは明白です。ソ連に とっては首都モスクワにドイツ軍が迫っている時に、関東軍特種演習が行われた ことによってモスクワ救援のための部隊をシベリア方面からの移送が妨げられた 事になります。条約違反の完全な利敵行為です。日本人は知らないか、忘れたか もしれませんが、ロシア人は今も知っています。歴史を忘れ、或いは歪曲して、 いくら相手を批判しても解決にはなりません。